芽室町　５年度予算案　３０人以下学級を編制　任期付教諭など１１人配置

（市町村 2023-02-24付）

　芽室町は２１日、５年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比５・１％減の１２２億９２００万円。教育費には３２・０％減の１６億２２０９万円を計上した。温水プール維持管理事業、学校施設維持管理事業の進行が減額の主な要因となっている。

　主な事業をみると、児童支援事業に４１３５万円を措置し、町内小・中学校全学年の３０人以下学級編制に向け、任期付教諭および教育活動指導助手１１人を配置。学力向上とともに不登校や問題行動の早期発見・対応、特別支援教育の推進を図る。

　教材・教具整備事業では、小学校に３４４３万円、中学校に３６９０万円を計上。教育ＤＸ推進員の配置やＩＣＴヘルプデスクの民間委託等を進める。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

【農業を軸とした活力と賑わいのあるまちづくり】

▼食農理解促進＝３０９万円

▽めむろ農業小学校＝１６７万円

　入学対象者を小学校１～６年生とし、種まき、畑の管理、収穫、生産者との交流などの体験から農業への理解を深める。

▽食農教育＝５７万円

　町内の小学生が農業の理解を深めるため、農業体験等を通して郷土愛を育み、地産地消の大切さを実感できるよう小学校の授業で食農教育を実施する。

【心豊かで輝く人と文化を育むまちづくり】

▼児童生徒支援＝４１３５万円

　町内小・中学校全学年の３０人以下学級編制を実施。計１１人の任期付教諭および教育活動指導助手を配置し、教育効果を高める。

　スクールライフアドバイザーや学校支援員の配置、訪問看護師の派遣、教育支援センター業務の民間委託を含む。

▼学校給食センター施設維持管理＝６０８４万円

▼児童生徒食育推進＝３２６万円

▼教材・教具整備（小学校）＝３４４３万円

▼教材・教具整備（中学校）＝３６９０万円

　教育ＤＸ推進員を配置するほか、ＩＣＴヘルプデスクの民間委託、無線ＬＡＮ最適化装置の導入などに取り組む。

▼少年教育活動運営＝４１７万円

　中高生が地域に積極的に入り地域課題に向き合う探究心を育む場を提供するため、芽室町版ジモト大学を実施。事業推進のため、新たにコーディネーターを配置する。

▼コミュニティ・スクール運営＝７４９万円

▼芸術鑑賞会等開催＝１８６万円

▼公民館施設維持管理＝６６７１万円

▼総合体育館維持管理＝２億８１７万円

【誰もが健康で自分らしく笑顔で暮らせるまちづくり】

▼精神保健普及＝９５万円

　思春期や働き盛りにおける精神症状を背景とした自殺対策として、インターネットや普及啓発用品を活用して相談窓口の周知を強化し、ゲートキーパーの研修会を実施する。

▼乳幼児健診・相談＝７２６万円

　４年度導入した屈折検査機器を活用し、帯広盲学校職員によるスクリーニング検査を実施する。

▼発達支援システム推進＝４３万円

　児童の読み書き困難に対するアセスメントツールの購入に２万円を措置し、相談・支援に活用する。

▼子ども医療費給付＝７０３７万円

　医療費の無償化を１８歳まで拡大し、通院・入院とも所得制限を設けず無料とする。

▼子どもの居場所づくり推進＝２６０万円

　学習支援や食事の提供などを行う。５年度から、持ち帰り端末を活用した学習支援に対応できるよう事業強化を目指す。

▼児童発達支援給付＝２８９０万円

▼子どもセンター運営＝８８８９万円

(市町村 2023-02-24付)