芽室町教委　効果的なＩＣＴ活用へ　教育ＤＸ推進員を配置　ヘルプデスクの民間委託も

（市町村 2023-02-24付）

　【帯広発】芽室町教委は５年度、教育ＤＸ推進員１人の配置を予定している。推進員は町内７校を巡回し、授業におけるＩＣＴ機器の効果的な活用を推進する。併せて、端末に関する相談窓口として、ＩＣＴヘルプデスクを民間業者に委託。端末の活用方法と機能の両面から教員が相談しやすい環境を整える。

　ＧＩＧＡスクール構想によって学校に端末が導入されて２年。町教委は、導入されたＩＣＴ機器の活用に悩む教員を救い、より効果的な活用を推進する人材の配置を、昨年から考案してきた。

　５年度予算案に教材・教具整備事業を盛り込み、小学校に３４４３万円、中学校に３６９０万円を計上。新たに教育ＤＸ推進員１人の配置、ＩＣＴヘルプデスクの民間委託、無線ＬＡＮ最適化装置の導入に取り組む。

　ＩＣＴ機器の活用方法だけではなく、授業の展開や生かし方に知見の深い人材を教育ＤＸ推進員に採用するため、現道教委職員１人が割愛退職によって町に移籍する予定。町内小学校４校、中学校３校を巡回し、教員の授業力向上に向けて指導助言を行う。

　また、ＩＣＴヘルプデスクの民間委託によって、端末の機能面を相談できる窓口を設置する。

　町教委は、端末に関する多面的な支援体制によって「個別最適・協働的な学びにつなげたい」と話している。

(市町村 2023-02-24付)