学校間連携方式の中学運動部活動　中体連大会への参加可　札幌市教委　実施要項改正

（札幌市 2023-04-21付）

　札幌市教委は、中学校運動部活動における学校間連携方式の実施要項を改正し、札幌市を含む中学校体育連盟（中体連）主催大会への参加を可能とした。日本中学校体育連盟が大会の参加資格を緩和したことを受けた対応。

　市内では、学校の小規模化によって教員定数、運動部活動に加入する生徒数の減少などによって部活動数が減少傾向にあり、生徒が希望する部活動への加入がかなわない状況が見られる。

　その改善を図るため市教委は、在籍校に希望する運動部活動（種目）がない場合、隣接する他校の部活動に参加できる「学校間連携方式」を平成２８年度から導入している。

　生徒の運動部活動種目の選択肢を増やすことで、生徒の多様な運動欲求に応えるとともに、市立中学校、義務教育学校（後期課程）における運動部活動を活性化することが目的。４年度は２９校で７４人の生徒を受け入れた。

　昨年１２月、日本中学校体育連盟が５年度から地域スポーツ団体等も参加できるよう大会参加資格を緩和したことを受け、市教委は実施要項を改正。市中体連主催大会を含む大会への参加について、受け入れ校の顧問および連絡責任者と該当生徒在籍校の連絡責任者の協議によって、大会規則にのっとり決定できるとした。

　これまで、学校間連携方式を活用して活動している生徒が大会に参加することはできなかったが、これによって参加が認められる。大会参加時の引率は、受け入れ校の顧問が担うこととしている。

(札幌市 2023-04-21付)