札幌向陵中、札苗緑小で国研指定事業　教育課程検証協力校に　ＣＢＴ方式の問題作成など

（札幌市 2023-04-21付）

　札幌市立向陵中学校（原田之彦校長）と札幌市立札苗緑小学校（石川篤司校長）が国立教育政策研究所の５年度教育課程実践検証協力校事業における協力校に選ばれた。向陵中は「Ｅ―Ａｓｓｅｓｓｍｅｎｔに関するもの」Ａ枠・保健体育（保健分野）、札苗緑小は、各教科等の教育課程に関するもの・音楽の協力校に選定。向陵中は、文部科学省の「ＣＢＴシステムを活用し、日々のドリルやテスト等のＣＢＴ方式の問題の作成・開発に取り組む。札苗緑小は、カリキュラム・マネジメントなどの実践事例の収集を行う。

　教育課程実践検証協力校事業は、国公私立の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校等で幼児児童生徒が学習に取り組む様子の観察などを通じて、学習指導上の様々な実践を客観的に検証することや、教育課程の基準の改善・充実等に必要となる情報の収集などを目的に実施するもの。

　国研は、地域、学校規模とＩＣＴ環境等を考慮して学校を選定。過日①各教科等の教育課程に関するもの②Ｅ―Ａｓｓｅｓｓｍｅｎｔに関するもの③学校全体で取り組むもの―の３つのカテゴリーからそれぞれ協力校を決定した。

　市内では、協力校として向陵中と札苗緑小を選定。期間は６年３月３１日までの１年間となっている。

　向陵中の協力枠「Ｅ―Ａｓｓｅｓｓｍｅｎｔに関するもの」では、文科省が整備する「ＣＢＴシステム（ＭＥＸＣＢＴ：メクビット）」を活用し、日々のドリルやテスト等のＣＢＴ方式の問題を作成・開発。加えて、国立教育政策研究所が作成・開発するＣＢＴ方式の問題の実践研究に協力する。

　札苗緑小の協力枠「各教科等の教育課程に関するもの・音楽」では、カリキュラム・マネジメントのほか、現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力の育成、へき地教育に関する教育活動の質の向上を図られた実践事例の収集を行う。加配措置は行わない。今後、複数回にわたるリモート会議を経て、具体的な内容やスケジュールを決定。９月には、志民一成教育課程調査官が来校し、３本の研究授業を公開する予定。

(札幌市 2023-04-21付)