札幌市教委　アカウント更新効率化へ　統合型ＩＤ管理を導入　５年度末から運用開始予定

（札幌市 2023-04-24付）

　札幌市教委は、１人１台端末のアカウント情報等の管理・更新を効率化するため統合型ＩＤ管理システムを導入する。これまでアプリごとに個別に行っていた年度更新等の作業を一括で行うことが可能となる。来年３月１日にリリースし、５年度末～６年度当初にかけての年度更新作業から運用を開始する予定。

　市教委は、ＧＩＧＡスクール構想に基づくＩＣＴを活用した教育活動の充実に向け、グーグルワークスペースフォーエデュケーション、まなびポケットなどのアプリ・システムを１人１台端末に導入している。

　児童生徒の入学・卒業・転校・進級のタイミングでアカウントの登録、更新作業等が必要となるが、アプリ・システムごとに個別に作業しなければならないため、学校にとって大きな業務負担となっている。

　その課題を解消するため、教職員、児童生徒のアカウントを統合管理する統合型ＩＤ管理システムを構築・運用。ＩＤ運用管理業務の効率化、ＩＤの削除漏れなどの人的なミスを防ぎセキュリティーレベルを向上させることを目的としている。

　校務支援システム（児童生徒情報）から出力されたデータおよびＣＳＶで取り込んだデータを集約し、一括管理する。

　ＩＤ連携の対象となるアプリ等は、現時点でマイクロソフト３６５、ワンドライブ、グーグルワークスペースフォーエデュケーション、まなびポケット、アドビクリエイティブクラウドエキスプレス、アクティブディレクトリの６点。

　今後、ＩＤ連携が必要なシステムの追加が予想されることから、柔軟に対応できる機能設計とする方針だ。

(札幌市 2023-04-24付)