大学と連携し人材共有　ラピダス工場建設で秋元札幌市長

（札幌市 2023-04-27付）

　札幌市の秋元克広市長は２５日の定例記者会見で、次世代半導体の国産化を目指す新会社「ラピダス」が千歳市に製造工場を建設することを受けて、市内の大学などと連携した人材供給に意欲を示した。

　ラピダスは、日本の半導体産業の復活を目指して昨年８月に設立され、トヨタ自動車やソニーグループなど国内主要企業が出資。ＡＩや自動運転に使う回路線幅２ナノメートル相当の微細な次世代半導体を、令和９年をめどに量産化することを目指している。関連産業も含めると、技術者など従業員数は数千人規模になるとの見通しで、本道の雇用創出に期待が高まっている。

　また、道経済産業局は半導体産業に関わる人材育成の産学官組織を６月にも設立する予定。千歳市の半導体企業や道経連、北海道大学や千歳科学技術大学、高専、道や千歳市などが参画する。

　秋元市長は「市内の大学や学校と連携した人材確保は、市としてできることだ」と話し、人材供給に意欲的な姿勢を示した。その上で「道や周辺自治体と協議し、できることは可能な限り取り組んでいきたい」と述べた。

(札幌市 2023-04-27付)