札幌市中学校教頭会　総会・研修会　会長に田中氏　丘珠中　未来切り拓く力育む学校へ

（札幌市 2023-04-27付）

就任の抱負を述べる田中新会長

　札幌市中学校教頭会は１９日、ホテルライフォート札幌で５年度総会・研修会を開催した。３ヵ年継続研究「未来を切り拓く力を育む魅力ある学校づくり」の１年次として６つの視点に沿って研究を進めることを確認。役員改選では、新会長に丘珠中学校の田中健児教頭を選出した。

　冒頭、林康弘会長があいさつ。年度末から年度始めにかけて多くの業務に追われる中「様々な悩みを解決できるのが教頭会の横のつながり。苦しみも楽しみも分かち合いながら切磋琢磨できる仲間がいることは大変ありがたい」と述べた。総会で審議する事業計画などは「私たちの職能向上のために大変有用のもの」と述べ、滞りない活動に向けて慎重な審議を呼びかけた。

　つぎに、札幌市教委の長谷川正人学校教育部長、札幌市中学校長会の小澤保範会長が祝辞。教頭会の活動の充実・発展に期待を寄せた。

　議事では、４年度事業概要、会計決算、会計監査報告に続き、５年度活動方針や事業計画などを審議。

　活動方針は「研修活動の一層の充実を図り、教頭の職能向上に努める」「会員相互の連絡・交流を重視し、当面する学校運営上の課題の解明に努める」「生徒指導上の諸問題について連携を一層強化し、生徒の健全育成に努める」など５点を掲げた。

　研究計画では、３ヵ年継続研究「未来を切り拓く力を育む魅力ある学校づくり～夢と志をもち未来を切り拓く力を育む活力ある学校づくりの推進」の１年次として６つの視点に沿って研究を進めることを確認した。

　研究の視点は①子ども（保護者）の立場から学校教育の在り方を考える②家庭や地域に開かれた学校教育の在り方を考える③学習指導要領の理念に基づいた教育課程編成の研究を行う④学校評価を通した教育の質的向上を目指した研究を行う⑤「札幌市学校教育の重点」を見据えた研究を行う⑥「継続性・協働性・関与性」の３Ｃを意識した研究を行う―の６つ。６部門体制を生かし、各校の課題解決へ効果的に結び付く研究・研修を進めることを決めた。

　事業計画では、１１月１５日に全日研修会、来年１月９日に新年講演会を開催することなどを申し合わせた。

　役員改選では、新会長に丘珠中の田中教頭を選出。田中新会長は「横のつながりを大切にして１年間頑張っていきたい」と意気込んだ。

　道出向を除く本年度役員はつぎのとおり。

＝全員新任、敬称略＝

▽会長＝田中健児（丘珠中）

▽副会長＝山﨑武司（柏中）

▽事務局長＝杉田勝（南が丘中）

▽事務局次長＝小野健（東白石中）、平井歩（八条中）

▽会計経理＝長尾美保子（真駒内中）、小紙雅之（東栄中）

(札幌市 2023-04-27付)