札幌市交通安全運動推進委が総会　ヘルメット着用を周知　自転車の安全利用重点に

（札幌市 2023-05-01付）

札幌市交通安全運動推進委総会

　札幌市交通安全運動推進委員会（会長・秋元克広市長）は４月２５日、市内のカナモトホールで５年度定期総会を開いた。本年度の運動推進方針を審議し、自転車の安全利用の促進などを重点項目に設定。交通安全教室の実施や、ヘルメット着用の呼びかけなどに取り組むことを決めた。

　各区の交通安全運動推進委員会や道警の関係者ら約６０人が出席した。

　冒頭、副会長の石川敏也副市長があいさつ。「悲惨な事故を減らすためには、関係機関が連携するとともに、市民総ぐるみで交通安全運動に取り組むことが必要」と協力を呼びかけた。

　続いて、４年度に市内で発生した死亡交通事故の状況について説明。前年度比１２件増の２８件で、６５歳以上の高齢者の事故が全体の６割を占めたことや、自転車に乗っていた男子児童が車にはねられて死亡した事故が含まれていることなどを報告した。

　議事に移り、本年度の方針を審議した。特別重点項目に①高齢者の交通事故防止②自転車の安全利用の促進―の２点を設定。高齢者による運転免許証の自主返納を促進する取組を進める。

　また、小・中学校などでの交通安全教室を引き続き実施するほか、４月から自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化されたことから、広報媒体による啓発を行うことなどを決めた。

(札幌市 2023-05-01付)