文科省リーディングＤＸスクール　旭川市緑が丘中など４校　端末活用の好事例を創出へ

（市町村 2023-05-01付）

　【旭川発】文部科学省の新規事業「リーディングＤＸスクール事業」の指定校として、旭川市立緑が丘中学校など小・中学校４校が選ばれた。全国各地で１人１台端末やクラウド環境を活用した効果的な教育実践の創出・普及を図るもので、日々の授業改善、家庭学習や校務効率化など教育課程全般にわたり実践を行う。４校はオンラインで接続した校内研修の開催や先進地の視察などを計画しており、他校への積極的な情報発信によって好事例の横展開を図っていく。

　ＧＩＧＡスクール構想のもとで１人１台端末の整備が概ね完了し本格的な活用フェーズに入る中、優良事例の普及、自治体支援機能の強化、指導者の確保などの課題が顕在化。地域間・学校間の格差も生じている。

　同事業は、これら諸課題の解決を図るため、１人１台端末とクラウド環境を活用した効果的な教育実践を創出・モデル化して校種を超え横展開することで、全国の全ての学校における教育活動の高度化の実現に資することが目的。

　各モデル校においては①個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた端末等の活用②動画教材の活用や外部専門家によるオンライン授業③端末の日常的な持ち帰りによる家庭学習の充実④校務効率化や対話的・協働的な職員会議・教員研修⑤実践内容の公開による地域内外への普及―などに取り組む。

　指定先は全国で１００ヵ所程度で、このうち旭川市では緑が丘小、緑新小学校、西御料地小学校、緑が丘中学校の４校が指定を受けた。

　今後文科省との調整を経た上で具体的な取組内容を決定する予定だが、４校をオンラインで接続した校内研修の実施やホームページからの情報発信などを検討。９月末までに旭川市教委と４校の担当者が先進地を視察する計画となっている。

　また、旭川市教委は独自事業の旭川市教育実践推進事業において１人１台端末等を活用した授業実践に取り組んでおり、現在５年度の推進校決定に向けて調整中。国の指定を受けた４校が推進校となった場合、両事業を連携させて取組を進める考えだ。

(市町村 2023-05-01付)