新篠津村 5年度教育行政執行方針 幼小中一貫教育視野に 部活動地域移行で協議の場(市町村 2023-04-25付)
荒谷順一郎教育長
新篠津村教委の荒谷順一郎教育長は、村議会第1回定例会で5年度教育行政執行方針を説明した。小中一貫教育の推進とともに、幼児期における教育と小学校教育の接続に係る調査・研究を行い、将来的には幼小中一貫教育を視野に入れて協議を重ねていく考えを示した。中学校部活動の地域移行については、学校関係者や地域住民との意見交換会の場を設けるなどして、具体的な対応進めるとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
ICTを活用した資質・能力の育成、地域の様々な人々と連携しながら、地域総がかりで子どもたちを成長させていくことが大切である。
【学校教育】
▼小中一貫教育の推進・充実
小中9年間の学び・育ちを強く意識し、とりわけ小学校と中学校の接続に関わる重要な小学校5、6年、中学校1年の3年間を重視する。小学校5、6年での教科担任制や中学校教諭による小学校への乗入れ授業、専門性の高い小学校教諭の中学校での乗り入れ授業も成果を上げるものと考える。
小中9年間の中でふるさとに生きる教育活動を実践して、子どもたち一人ひとりをたくましく成長させていく。中学生による政策提案会も継続して取り組む。
▼英語教育の充実
小学校1年生から始まるイングリッシュタイムを出発点に、英語に慣れ親しむことを重視して、各学年での英語教育を積み重ねる。
▼ICT教育の推進
継続的に学習支援ドリルを導入し、授業ばかりでなく、家庭学習の習慣化にもつなげる。また、中学校においては新聞を授業等で円滑に活用できるよう、タブレット端末で検索・閲覧できるシステムを導入する。
▼小・中学校への支援体制
小学校に3人、中学校に2人の学習支援員を配置する。また、特別支援教育へのサポートとして1人の支援員を配置して小中9年間の育ち・学びを支援するほか、ことばの教室支援員1人、学校司書1人も継続して配置する。
▼幼児教育と小学校とのつながり
現在、教育委員会事務局内に一貫教育推進室を設置している。設置後2年を経過しているが、今までは小中一貫教育の推進に関わる課題について協議を重ねてきた。
今後は認定こども園構想の進展に合わせて、幼児期における教育と小学校教育の接続に係る調査・研究も行う。将来的には幼小中一貫教育を視野に入れて協議を重ねていく。
▼学校給食関係
現在の学校給食センターは築37年が経過しており老朽化が進んでいる。施設の定期的な整備などの実施とともに、安全・安心な厨房施設の整備を行い、より衛生管理を徹底する。加えて、本村の豊かな食材をふんだんに使用した安全で、おいしい給食の提供に向けて栄養教諭と共に積極的に取り組む。
【社会教育】
▼青少年健全育成の推進
湧別町との友好都市提携20周年記念事業を8月に実施する。事業を通して、子どもたちの未来につながる友情を育みたいと考える。
▼読書活動の推進
小・中学校の学校図書館や自治センター図書室の整備をさらに進める。とりわけ、子どもたちの豊かな表現力や創造力を育むため、前年度策定した「新篠津村子どもの読書推進計画」に基づき、小学校1年生に絵本と図鑑2冊を贈るセカンドブック事業を継続して実施する。
▼中学校部活動の地域移行
スポーツ活動や文化活動の在り方を含め、全道の他市町村の動向など情報収集に努める。
さらに、学校関係者や関係する地域の方々との「意見交換会」も視野に入れながら、具体的な対応を図りたいと考える。
(市町村 2023-04-25付)
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