旭川市教委　小・中合同校長会議　いじめ防止対策最優先に　野﨑教育長が教育行政方針説明

（市町村 2023-04-21付）

　【旭川発】旭川市教委は１０日、市内の上川教育研修センターで市立小・中学校合同校長会議を開いた。野﨑幸宏教育長が教育行政方針などについて説明。各部長らが学校教育・社会教育予算、事業概要、学校教育の重点的取組、いじめ対策の取組について説明した。

　冒頭、野﨑教育長があいさつ。「児童生徒が生き生きと学び、過ごせる魅力・活力のある学校経営に努めて」と求めた。

　続いて教育行政方針について説明。いじめ問題への対応を最優先の課題と位置付けたことに触れ「いじめ防止対策の強化について同様の認識を持って職務に当たってほしい」と呼びかけた。

　また「学校の主体的な活動と学校・教委の連携・協力が不可欠。学校経営の責任者として各学校の教育目標の発展に向けて、マネジメント力を存分に発揮し、教職員が一丸となって取り組むことを期待している」と述べた。

　続いて、品田幸利学校教育部長と佐藤弘康社会教育部長が、それぞれ５年度の予算概要や各事業概要について説明した。

　学校教育については、いじめ問題対策推進として、新たにいじめ対策コーディネーターを２人配置するほか、人権教育プログラムの実施、市いじめ防止基本方針の改定を行うことなどを確認した。

　社会教育における学校関連の主な施策では、学びの応援講座、地域学校協働活動、家庭教育支援事業への補助のほか、公民館事業として世代間交流を行うことを伝えた。

　各課からの説明に移り、教育政策課は市共同学校事務室の設置、学務課はスクールカウンセラーおよび教育相談員、教職員課は新たな研修制度・条件付採用期間中の職員の正式採用、学校保健課は生理用品の配備・給食費について説明した。

　このほか、教育指導課は５年度学校教育の重点的取組、いじめ対策担当は５年度のいじめ対策の取組について解説した。

(市町村 2023-04-21付)