新篠津村教委　学校給食費高騰で　６年度値上げ検討開始　１１月に審議し年度内決定

（市町村 2023-04-18付）

　新篠津村教委は、６年度の学校給食費値上げに向けた検討を始めた。昨今の物価高騰を受けた対応で、給食の質を維持するため。具体的な値上げ幅は１１月に開催予定の学校給食運営協議会で審議し、年度内に決定する。

　村内の給食は、学校給食センターが、村立小・中学校２校と保育所２ヵ所の約３００食分を調理している。１ヵ月の給食費は、保育所が３７８０円、小学校は学年によって異なり４０２０～４１２０円、中学校は４７９０円。

　全体の食材購入費は約１８００万円。村教委はこれまで、コメなどの地元食材を活用することで食材費の数％を一般会計から補助し、保護者負担の軽減を図ってきた。

　一方で本年度は、円安の長期化やロシアのウクライナ侵攻などによる急激な物価高騰のあおりを受けて、全体の１０％を補助する必要が生じていた。

　本年度の給食費は子育て世帯の負担増を考慮して据え置きしたものの、６年度は給食の質を維持するために値上げが必要と判断した。

　値上げの検討について、２月上旬に開いた同協議会で村教委から説明し、理解が得られたという。４月上旬には保護者にも通知した。値上げが決まれば平成３０年度以来となる。

　村教委の担当者は「質を落とすことなく、安全・安心な給食の提供に努める」としている。

(市町村 2023-04-18付)