千歳市教委　給食センター建替　３９億円に　８年度着工　将来の子ども減少等踏まえ

（市町村 2023-05-10付）

　千歳市教委は、老朽化が進む市学校給食センターの建て替えに向けた基本構想を改訂した。児童生徒の将来的な減少数や調理場のレイアウト変更などを考慮し、総事業費を当初予算の約５０億円から約３９億円に減らす方針。整備に当たっては、民間活用によるＢＴＯ方式を採用する。着工時期は８年度を見込んでいる。

　現在の市学校給食センターは、平成５年稼働で老朽化が進んでいる。また、施設が狭く、調理できる献立に制約があったほか、食物アレルギーに対応する除去食の提供ができなかった。市は令和元年に整備に向けた基本構想を策定したが、みどり台小学校整備などの大型事業が相次いだことから財源のめどが立たず、整備時期を再検討していた。

　改訂版では、これまで１日９０００食規模としていた提供数を、将来減少する児童生徒数を加味して、８０００食規模に縮小。調理場のレイアウトを変更し、延床面積を当初の構想から約３０％減らし、約４０００平方㍍とした。

　新たな調理場は、小・中それぞれで分離する方針だったが、同一で運用している他自治体の事例を踏まえて、最も事業費の縮減が可能な同一の調理エリアに整備する。食物アレルギー対応食を調理する専用室も新たに設置する。立地場所は流通業務団地などの工業団地を検討している。

　また、民間の資金や技術を活用するＢＴＯ方式の採用を見込む。

　着工時期は８年度を予定。１０年度中の供用開始を目指す。

(市町村 2023-05-10付)