様似町　５年度教育行政執行方針　小中一貫相互授業推進　小学校教科担任制に注力

（市町村 2023-05-11付）

秋山教育長

　【苫小牧発】様似町教委の秋山寛幸教育長は、５年度教育行政執行方針で、学校種の垣根を越えた教職員による指導体制を図る「小中一貫相互授業」や、小学校における教科担任制の充実に注力する考えを示した。また「民間学習塾と連携し、オンライン公設塾を進める」とした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼幼児教育・保育の推進

▽様々な体験活動

　「戸外遊び」や「運動遊び」「リトミック」を通しての運動能力の向上、「英語遊び」「もじかずタイム」などで文字や数に興味を持ってもらう取組、さらに「自然体験」や地場産業に触れる取組を実施する。

▽デジタルメディア使用の低年齢化について

　乳幼児における心身のバランスが崩れないように、親子の触れ合いの大切さを伝えながら家庭における基本的な生活習慣などの定着を図る。

▼学校教育の推進

▽学力の向上

　学力や学習状況の把握・分析と学習指導方法の改善を検証し、児童生徒の学力向上を図るため組織的な取組を推進する。

▽小中一貫教育

　学校種の垣根を越えた教職員による指導体制を図る「小中一貫相互授業」や小学校における教科担任制の充実に注力する。

▽オンライン公設塾

　民間学習塾と連携し、オンライン公設塾を進める。既習事項の定着と併せて、自発的な学習の習慣化を図り、学力の向上を目指す。

▽コミュニティ・スクール

　幼児センターから小・中学校までを一つの枠組みとした「学校運営協議会」を通じて、学校・家庭・地域が連携・協働する取組の充実を図る。

▽ふるさと学習

　「アポイ・ドリーム・プロジェクト」や「ふるさとアポイ学」を通じて、小・中学校９年間それぞれの場面で総合的な学習の取組を推進する。

▽様似型スクールランチ

　受託業者の協力のもと、アレルギー対応も可能となり、より充実した形で、児童生徒に栄養の整った食事を安定的に提供するとともに、家庭での弁当調理の負担軽減を図る。

▽学校における働き方改革

　４年度に導入した「校務支援システム」の本格運用によって「学校における働き方改革」を進め、より効果的な教育活動の充実を図る。

▼社会教育の推進

▽地域で支える学校教育

　「学校支援ボランティア」や「地域の人材を活用した教育支援活動」などにおいては、あらゆる世代の町民が参加し、様々な活動の積み重ねを有効活用し、地域の可能性を引き出すような事業展開を図る。

▽アイヌ文化の振興

　文化保存団体の活動支援や小・中学校での学習支援、関係資料の調査など、文化の保存・継承と活用に取り組む。

▼図書館活動の推進

▽読書活動ができる環境づくり

　赤ちゃんが絵本で心触れ合うひとときを届けるブックスタート事業の充実や、学校図書館の機能を最大限生かせるよう、書架の配置改善や蔵書の更新を継続し、調べ学習の補助を推進する。

　また、コロナ禍で自粛や規制していた事業や施設利用制限は、段階的に解除し、読書の楽しさを身近に感じられるよう、出張貸し出し、おはなし会などに取り組む。

▼スポーツの推進

▽青少年スポーツ

　幼児期の運動教室を引き続き進めるとともに、スポーツ教室の開催など様々なスポーツに触れる機会の提供を推進する。

(市町村 2023-05-11付)