札幌旭丘高　自転車交通安全教室　ルールしっかり守ろう　スタントマンが事故実演

（札幌市 2023-05-24付）

札幌旭丘高交通安全教室

　市立札幌旭丘高校（相沢克明校長）で５月上旬、スケアード・ストレート教育技法による自転車交通安全教室が行われた。全校生徒約９６０人を前に、スタントマンが自転車と車の衝突事故などを実演。生徒は自転車に乗る際の注意点や、事故を未然に防ぐ交通ルールの順守への理解を深めた。

　札幌市市民文化局と札幌南警察署が主催。スケアード・ストレートは、スタントマンが実際の事故を再現し、自転車事故の恐怖を間近で目にすることによって自転車の安全利用につなげることを目的としたもの。本年度は市内の高校８校と２地域で実施を予定している。

　この日は、（株）オフィスワイルドのスタントマンがイヤホンをつけた状態やスマートフォンを操作しながらの自転車走行、最も事故が多いとされる時速４０㌔㍍で走行する自動車と自転車が衝突する事故を再現。自転車が激しくぶつかる様子に、生徒たちは驚きの声を上げた。

　また、大型自動車の内輪差による巻き込まれ事故につながる状況なども間近で体感した。

　同署の担当者は、管轄内で発生した自転車事故の当事者の２５％が１５～１９歳であることを説明。「命を守るためにルールをしっかり守り、ヘルメットを着用して」と呼びかけた。

　２年の宮地珠生さんは「視覚的に事故を知ることができ、交通事故を自分事として感じた」と話した。

(札幌市 2023-05-24付)