札特協　５年度定期総会　新会長に関氏　発寒西小　全１０区で幼保小授業交流

（札幌市 2023-05-23付）

３つの課題を示し研究の深化を呼びかける関新会長

　札幌市特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会（札特協）は２日、ホテルライフォート札幌で５年度定期総会を開催した。本年度活動方針と重点、年間事業計画などを審議。事業計画では、９月の道特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会（道特協）との合同研修会のほか、１１、１２月に市内１０区の小学校で幼保小授業公開交流事業などを開催するとした。また役員改選を行い、新会長に関敏明理事長（発寒西小）が就任した。

　佐藤正行会長のあいさつに続いて４年度会務報告や各部の活動報告、会計決算などを承認したあと、５年度活動方針と重点、年間事業計画、各部の活動計画、会計予算などを審議した。

　活動方針と重点では①特別支援学級設置学校長としての職能の向上に努める②特別支援学級設置学校長としての学校経営の充実に努める③会員相互の交流に努める④特別支援教育関係機関・団体との連携に努める⑤新型コロナウイルス感染防止のための環境づくりの工夫に努める―の５項目を継続。

　研究主題「一人一人の教育的ニーズに応える学校経営と校長のリーダーシップ」のもと、研究の視点として「通常の学級の中での支援を要する児童への指導の充実」「特別支援学級・通級指導教室の指導の充実」の２点を掲げ、継続して研究に取り組むことを申し合わせた。

　事業計画では、９月１日に道立特別支援教育センターで開催する道特協との合同研修会や、１１、１２月に市内１０区の小学校で幼保小授業公開交流事業を実施するとして、１学期中に公開校を決定する意向を示した。

　研修会は６月下旬と１２月中旬の２回を計画。８月３、４日に全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会（全特協）第６０回全国研究協議会愛知大会、１０月２６、２７日に道特協第４８回経営研究会後志大会が開かれることなどを共有した。

　役員改選では、加藤勝宏選考委員長が選考結果を発表。副会長１人の再任のほか、全役員を新任とする人事案を承認した。

　佐藤新会長は今後の課題として①特別支援学級について、小・中のカリキュラムの充実と望ましい学習評価の在り方の追究②通級指導教室について、適正な設置学校数の確保や指導体制に係る議論③通常学級における特別支援教育の必要性―の３点を提示。その上で「多様な校種が連携できる強みを生かして、職能の向上および学びを深めていきたい」と会員の一層の協力を呼びかけた。

　新役員はつぎのとおり。　　　　　　　＝敬称略＝

▽会長＝関敏明（発寒西小）―新

▽副会長＝増子義仁（月寒小）―新、菅原伸一（東栄中）―新、青田佳寿紀（手稲山口小）―新、荻澤吐夢（栄町小）、松本美和（白楊幼）―新

▽監事＝佐藤正行（二条小）―新、今野洋介（厚別中）―新

▽理事長＝岡田一伸（本郷小）―新

▽副理事長＝佐々木一好（南の沢小）―新

(札幌市 2023-05-23付)