文科省　リーディングＤＸスクール　札幌中央中など市内５校　端末とクラウド活用し取組

（札幌市 2023-05-22付）

　文部科学省の新規事業・リーディングＤＸスクール事業に、札幌市内から中央中学校、西陵中学校など２中学校区計５校が指定された。研修などを通して１人１台端末とクラウド環境を活用した効果的な教育実践の創出・モデル化に向けた取組を推進する。また、中央中学校区には学校ＤＸ推進コーディネーターを配置し、助言などを受けながら様々な視点から端末利用に関する実践を創出していく予定だ。

　事業は、１人１台端末とクラウド環境を活用した効果的な教育実践を創出・モデル化し、校種を越えて横展開することで、全国全ての学校における教育活動の高度化の実現に資することが目的。

　指定数は全国で１００ヵ所程度となっており、市内からは中央小学校と中央中で構成する中央中学校区、発寒小学校、発寒東小学校、西陵中で構成する西陵中学校区が選ばれた。

　主に①個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実②インターネット上の動画教材の活用、外部専門家によるオンライン授業の実施③端末の日常的な持ち帰りによる家庭学習の充実等④校務の徹底的な効率化や対話的・協働的な職員会議・教員研修⑤動画・写真、研修のオンライン公開などによる実践内容の地域内外への普及―などに取り組み、具体的な事例を創出する。

　さらに、中央中学校区には、学校間格差解消などに向けた学校ＤＸ推進コーディネーターを配置。１１日、コーディネーターを務める放送大学の中川一史教授が両校を訪問し、授業を参観したほか、中央中で「ＧＩＧＡスクールが拓く子どもの学び」と題してＮＥＸＴ　ＧＩＧＡを見据えた子ども・教員・保護者へのアプローチの仕方、端末活用フェーズなどについて講演した。

　今後も継続的にコーディネーターの助言などを受け、端末活用の充実を図っていく考え。

　西陵中学校区では、６月１日に発寒東小で全体研修を開催する。グーグルのアプリの活用などについて学ぶ予定だ。

(札幌市 2023-05-22付)