札幌市立高・特校長会4年度事業報告 研究紀要から 第10回(札幌市 2023-05-22付)
特別活動部長連絡協議会①
【はじめに】
本連絡協議会は、平成5年に発足して以来、市立高校・特別支援学校における特別活動(部活動や生徒会活動等)の活性化を図ることを目的として、活動を続けてきた。
13年度からは、生徒会リーダーの交流と情報交換の場として生徒会リーダー交流会が開催され、今日に至っている。
また、市立高校合同ボランティアとして、2月のさっぽろ雪まつりボランティア(つどーむ会場)が25年度から、8月の大通公園ごみ拾いボランティアが27年度から、それぞれ取組を開始し、継続してきた。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響によって、令和2年度から、大通公園ごみ拾いボランティア・さっぽろ雪まつりボランティアはいずれも中止となり、今日に至っている。代替となるボランティア活動として、札幌市市民自治推進課が推進する「次世代の育成事業」と連携して、事業請負団体のさっぽろ青少年女性活動協会と共に、2~3年度は合同形式にこだわらず各校でごみ拾いボランティアを実施した。
生徒会リーダー交流会は、2~3年度は感染症対策のため当番校と各高校をオンラインでつないで開催した。
本年度も、特別活動が大きく制約される傾向は続いているが、緩和に向けた動きもあり、状況を見ながら各校の状況に合わせて行事等の運営に当たるという難しさは、昨年にも増して気を使うものがあった。
【第1回特活部長連絡協議会】
4年6月27日に、市立札幌大通高校を会場として開催した。
▼研究協議
▽3年度事業報告と4年度事業計画について
いずれも原案どおり承認された。
▽4年度生徒会リーダー交流会について
本年度当番校の市立札幌開成中等教育学校から協力の呼びかけがあり、また、次年度以降の当番校ローテーションの確認を行った。
▽市立高校全体で取り組むボランティア活動について
市市民自治推進課の「次世代の育成事業」担当の方および事業請負団体のさっぽろ青少年女性活動協会の担当者から、あいさつと事業計画についての説明をいただいた。
▽各校の情報・意見交流(学校祭、行事などにおけるICTの活用など)
多くの学校でコロナの感染症対策を工夫しながら、内容の充実を図っている実情が報告された。一方で、コロナ以前の学校祭などの行事を経験していない世代が多数となり、過去の運営ノウハウが失われることへの懸念も上がっていた。
研究協議のあと、札幌市教委の久保和也高校担当指導主事から「これまでの市立高校・特別支援学校の生徒会リーダー交流会等の実践は、主権者教育など、今日的教育課題に照らし、大変高く評価されている。コロナの影響で制約が多くなっているのは残念だが、各校とも工夫して乗り切ろうと努力されていることに、敬意を表したい。とりわけ、学校祭は直近の大きな取組であるが、市のガイドラインに沿って感染症対策を立て、保護者にも説明を丁寧にされるよう、あらためてお願いしたい。また、コロナ対策に時間を費やす余り、特別活動の教育的な意義を見失う懸念もある。単なる行事の復活にとどまらず、スクールポリシー等に照らして、どのような目的や位置付けがあるのかを再確認しながら、より充実したものを目指すことを期待している」という助言をいただいた。
▼地域貢献ボランティア
前年度に引き続き、市市民自治推進課の「次世代の育成事業」の高校生部門の取組という位置付けで、事業請負団体のさっぽろ青少年女性活動協会と連携しながら各校の協力を得て地域清掃を実施した。
清掃活動の実施時期はつぎのとおり。
▽札幌藻岩高校(9月2日)
▽札幌清田高校(10月20日)
▽札幌平岸高校(9月13日)
▽札幌大通高校(9月14日)
▽札幌旭丘高校(9月16日)
▽札幌新川高校(9月16日)
▽札幌開成中等教育学校(10月14日)
▽札幌啓北商業高校(10月21日)
本年度も参加者は8校合わせて1000人を超え、市立高校らしく、地域に貢献する意識が高い生徒が育っていることがうかがわれた。
(札幌市 2023-05-22付)
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