全国都市教育長協　総会・帯広大会　生きる力育む教育は　講話や部会通し４７０人研鑚

（関係団体 2023-05-24付）

全国都市教育長協議会

　【帯広発】全国都市教育長協議会は１８日から２日間、帯広市民文化ホールで第７３回定期総会ならびに研究大会帯広大会を開いた＝写真＝。「生きる力を育む教育の在り方」をテーマに、講話や教育研究部会、研究発表等を実施。全国から約４７０人の教育長が出席し、今日的な教育課題の解決に向けて研鑚を積んだ。

　初日の開会式では、同協議会を代表してあいさつに立った小栁光春副会長（埼玉県深谷市教育長）が、帯広市の開拓史に触れ「先人たちへの敬意を持ち、精神を受け継ぎたい」とし、開催への謝意を示した。社会情勢の変化が激しく、予測困難な時代に向けては「大地に根を張り、骨太の教育を推進することが重要」と述べ、山積する教育課題の解決に大会が寄与するよう期待を寄せた。

　開催地を代表して帯広市の米沢則寿市長が登壇した。食や農業に未来を見いだし“フードバレーとかち”を旗印に人づくりへと力を注ぐ市政や市内教育の特色を紹介。コロナ禍において試行錯誤を巡らせた教育行政を振り返り「様々な教育課題が挙がる中、実りの多い大会に」と願った。

　続いて、来賓の永岡桂子文部科学大臣（堀野昌三文科省初等中等教育企画課長代読）、鈴木直道知事（芳賀是則十勝総合振興局長代読）が祝辞。堀野課長は「教育は地域発展の礎。各都市の実情に応じた独自の取組を」と呼びかけ、芳賀局長は「時代の転換期に伴い教育の重要性が増す中、教育行財政等の３部会に分かれた協議など、大変意義深い」と述べた。

　続いて、同会５年以上の勤続者に表彰状、２年以上の役員歴任者に感謝状が贈呈された。道内では、釧路市の岡部義孝教育長、士別町の中峰寿彰教育長が表彰状を受け取った。

　議事に移り、前年度および本年度の予算等を協議したあと、堀野課長が講話。また、教育行財政、学校教育、生涯学習の３部会に分かれて教育研究部会を開いた。

　２日目は、分野別研究発表、特別委員会報告を実施し、閉会式をもって全日程を終了。式後は「酪農王国十勝と帯広畜産大学構内の酒蔵」「宇宙版シリコンバレーを目指す大樹町と中札内村の庭園」など４コースに分かれて視察研修を行った。

(関係団体 2023-05-24付)