札幌開成中等・岩下さんが快挙　アジア物理五輪で金　日本代表唯一　史上２人目

（学校 2023-06-02付）

　市立札幌開成中等教育学校（宮田佳幸校長）６年生の岩下幸生さんが、５月下旬に開催された第２３回アジア物理オリンピックで日本代表から唯一の金メダルに輝いた。日本が参加を開始した令和３年以降、史上２人目の快挙。この大会で優秀な成績を収めたとして、文部科学大臣特別賞も受賞し、７月１８日に文科省の表敬訪問を予定している。

　アジア物理オリンピック（ＡＰｈＯ）は、国際物理オリンピック（ＩＰｈＯ）の前哨戦となる地域限定の国際大会。各国から選抜された最大８人の代表選手たちが、約１週間の会期の中で理論問題、実験問題にそれぞれ５時間かけて挑戦する。

　ことしは５月２２日から２８日までモンゴル・ウランバートルで開催された。２８ヵ国・地域から１９６人が参加し、自らの知識や技能を駆使して問題に取り組んだ。

　岩下さんは、物理オリンピック日本委員会主催の全国物理コンテスト「物理チャレンジ」などによる選考を経て、日本代表８人のうちの一人に選ばれて参加。

　基準点（上位３位の得点の平均もしくは全参加者の中央値の得点の２倍のどちらか低い方）の９０％以上を得点した人に与えられる金メダルを、日本代表で唯一獲得する快挙を達成した。

(学校 2023-06-02付)