札幌清田高グローバルコース　母子健康手帳を世界へ　英語で卒業研究発表会

（札幌市 2023-09-04付）

札幌清田高グローバルコース卒業研究発表会

　市立札幌清田高校（横関直幸校長）は８月２３日、同校でグローバルコース卒業研究発表会を開催した。３年生４０人が各自で設定した課題についてオールイングリッシュで発表。母子健康手帳の活用や制服の多様性など、３年間の学習の成果を披露した。

　卒業研究は、グローバルコースの総合英語、ワールドスタディなどの時間を活用して実施。生徒たちは、それぞれの興味・関心に応じて個人で約１年間研究に取り組み、オールイングリッシュで成果を発表する。

　前年度からは、よりグローバルな視点に立って課題解決に向かってもらおうと、設定した課題に関連するＳＤＧｓの目標を明記させている。

　各教室で全員の発表を行ったあと、体育館で全体発表を実施。代表生徒３人が登壇し、全校生徒や市内ＡＬＴ、保護者らが見守る中、学びの成果を披露した。

　金子咲希さんは、母子健康手帳をテーマに発表。世界の子どもの命を救うため、乳児死亡率が世界で最も低い日本の取組を世界に広めるための提案を披露した。将来は、国際看護師として「世界中の全ての子どもを大人にしたい」と力強く語った。

　中村奏花さんは、制服の多様性について発表。他国の事例や学生服メーカーの取組を紹介しながら、性別などにとらわれず制服を着用できるよう選択肢を充実させる重要性を訴えた。

　堀田梓さんは、日本が管理する森林について発表。生態系や環境を守るため、世界の状況と比較しながら日本の森林管理の課題に切り込んだ。

(札幌市 2023-09-04付)