札幌平和通小と東白石小　地域の河川環境学ぶ　建設コンサル企業招き授業

（札幌市 2023-09-05付）

札幌平和通小と東白石小

　札幌市立平和通小学校（増谷忍校長）と東白石小学校（中道寿美恵校長）は８月２８日、４年生を対象に河川環境をテーマにした特別授業を実施した。市内の建設コンサルタント会社など５者の協力を得て実施したもので、５者の職員計１６人が外部講師として参加。子どもたちは自然環境の専門家の指導を受けながら、地域の川の生物、植物、水質などについて理解を深めた。

　特別授業の協力企業等は、（株）北海道技術コンサルタント、（株）シン技術コンサル、（株）環境テクニカルサービス、北海道開発技術センター、（株）北海道水工コンサルタンツの５者。

　５者は、平成８年から毎年、川と子どもをテーマとした「月寒川にぎわい川まつり」の実行委員として運営に携わってきた。

　しかし、令和２年度からコロナ禍でイベントが中止となったため、代替企画として３年度から月寒川に近い東白石小での特別授業をスタート。４年度からは平和通小でも行うようになった。

　今回は月寒川での現地調査だけではなく事前学習を初めて実施。７月の夏休み前に北海道技術コンサルタントとシン技術コンサルの職員が両校を訪問し、月寒川はどのようなところか、どのような調査が可能かなどを話し合った。

　この日は、午前に平和通小、午後に東白石小を対象に特別授業を実施。うち平和通小では４年生約５０人が参加し、事前学習で決めた「生き物」「植物」「水質」の班ごとに現地調査を実施した。

　子どもたちは、深いところで膝下くらいの水に漬かりながら元気良く調査。講師らの指導を受けながら、川にいる魚や昆虫、水草、川の透明度などについて知識を深めた。

　児童の様子を見守った増谷校長は「事前学習を行ってもらい拡充した内容の学習になった。このような形で自然と触れ合う機会は少ないので、このあと環境問題を学ぶ際のベースになると思う」と話した。

　北海道技術コンサルタントの坪谷太郎河川部技師長は「調査もそうだが、まずは川を楽しむのが大事。子どもたちの楽しそうな笑顔を見られたので良かった」と話した。

(札幌市 2023-09-05付)