札幌市教委　教育ダッシュボード　６年度モデル校で導入　支援充実へデータ集約し可視化

（札幌市 2023-09-25付）

　札幌市教委は、様々なシステムに散在する教育データを集約し可視化する「教育ダッシュボード」の導入について検討する方針だ。教員の経験に加えデータやエビデンスに基づく児童生徒支援の充実などが期待されているもの。６年度、モデル校で試行的に導入し、効果や課題を検証していく考え。

　教育ダッシュボードは、校務支援システムや学習用端末など様々なシステムに散在する教育データを集約・可視化し、一目で情報の把握・分析を可能にするシステム。他都市では東京都渋谷区などで導入が進んでいる。

　デジタル庁などがまとめた「教育データ利活用ロードマップ」に基づき、札幌市でも教育データの利活用を推進するため将来的な導入を目指している。

　児童生徒による健康状態やスケジュール等の自己管理、学習・生活面での主体的な振り返りでの活用を見込んでいるほか、教職員が児童生徒個々の状況に応じた組織的な支援を推進することを期待している。

　このほか、家庭とのデータの共有、他部局での施策推進に係る参考資料としての活用などが考えられるとしている。

　その有用性について検証していくため、６年度、モデル校を指定し試行的に導入する考えで、今後予算要求していく予定。導入するシステムや仕様は今後検討するとしている。

(札幌市 2023-09-25付)