札幌市奨学金　本年度応募数　３年連続過去最多更新　２９５１人　倍率は最高の２倍

（札幌市 2023-09-27付）

札幌市奨学金の応募数と倍率の推移（クリックすると拡大表示されます）

　経済的な事情で修学が困難な高校生や大学生を対象に、札幌市教委が独自に支給する「札幌市奨学金」の本年度の応募数が、２９５１人と３年連続で過去最多を更新した。応募倍率も過去最高の２・０倍に達した。

　市奨学金は返済不要で、昭和２６年度に始まった。対象は、市内に本人や保護者が居住している高校生、大学生、専門学校生ら。令和２年度に採用人数を拡大し、３年度には定時制・通信制高校の生徒向け採用枠も設けた。

　給付月額は、国公立で高校生５０００円、大学生６０００円など。直近４年間は毎年高校生１２４０人、大学生２６０人に給付している。

　応募数は、新型コロナウイルス感染症流行開始後の２年度から増加傾向にある。２年度以前はリーマンショック後の平成２２年度の２３６５件が最多だった。本年度の応募数２９５１件は過去最多で、前年度比５・９％増。倍率も初めて２倍に達した。

　応募の内訳は、高校生が２１２３人で倍率は１・７倍、大学生が８２８人で倍率は３・２倍だった。

　市教委は、１０月中旬ごろまで来春採用者向けの募集を各学校で受け付けている。

(札幌市 2023-09-27付)