札幌市内学校でインフル感染拡大　市立８校９学級が閉鎖　２７日現在　過去１０年で初

（札幌市 2023-09-28付）

　札幌市内の学校で、季節性インフルエンザの感染が広がっている。２７日までに、市立学校８校９クラスで学級閉鎖した。市教委によると、市立学校が９月に学級閉鎖を行ったのは過去１０年で初めて。市保健所は基本的な感染対策の継続を呼びかけている。

　市教委によると、平成２６年以降、最も早い学級閉鎖は元年１０月だった。

　ことしは、小学校２校で９月５～７日までの３日間、各１クラスずつ閉鎖し、早くも流行の兆しが見え始めた。２６日からは小学校２校、中学校２校、高校１校で２、３日間の学級閉鎖を行った。複数のクラスが閉鎖した学校もある。

　市保健所は、１週ごとに、１定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数のデータを収集している。ことしの第３７週（９月１１～１７日）は１・１６人で、流行開始の目安とする１人を超えた。９月に１人を超すのは、記録が残る平成２５年以降初めて。

　新型コロナ流行禍の２年から昨年の同週の患者数はゼロだった。また、患者を世代別に分析すると、１０代までが８割を占めた。

　市保健所は、手洗いやうがいなどの感染対策の継続を呼びかけている。

(札幌市 2023-09-28付)