札幌市教委　猛暑受け小学校で　夏季休業期間検討へ　ハード・ソフト両面で対策

（札幌市 2023-09-28付）

　札幌市教委の檜田英樹教育長は第３回市議会定例会で、今夏の猛暑を受け、小学校における夏季休業期間について検討していく必要があるとの認識を示した。市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３案で掲げた学校施設へのエアコン整備などと併せ「ハード・ソフト両面から暑さ対策を進めていく」と述べた。

　今夏は道内でも例を見ない猛暑を記録し、各学校では体育授業や部活動を中止したり、下校時刻を繰り上げたりするなどの対応に追われた。

　これを受けて市は、過日公表したまちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３案で、９年度までをめどに市立学校の全ての普通教室等約６０００室にエアコンを設置する方針を掲げている。

　一方、他都府県より冷涼な気候であることを考慮し、市立学校の夏季休業期間は比較的短く設定されているが、本年度は夏季休業期間明け直後も猛暑日が続く異例の事態となった。来年以降も同様の猛暑が続くことを想定すると、現在の夏季休業期間では教育活動に多くの制限がかかる可能性がある。

　こうした実態を踏まえ檜田教育長は、特に中学校より短く設定している小学校の夏季休業期間について「様々な教育課題を総合的に勘案しながら検討していく必要がある」との認識を示した。

　このほか、オンラインを活用した学校行事の工夫や冷却用具等の使用についてより柔軟に対応するなど「子どもの安全・安心を第一に取組を進めていく」とした。

　三神英彦議員（自由民主党）、かんの太一議員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-09-28付)