３定札幌市議会代表質問（２６日）

（札幌市 2023-09-28付）

◆負担軽減を継続　安心な環境維持　学校給食費

　札幌市の秋元克広市長は、学校給食費の負担軽減を今後も継続していく考えを示した。

　市は、物価高騰対策として公費による学校給食費の負担軽減を行っている。

　一方、市長公約で掲げている公費負担拡大については「この夏の猛暑を踏まえ、学校施設への冷房設備の整備を優先する必要があると判断した」としてまちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３案への計上は見送った。

　今後も子育て支援策として公費による負担軽減を継続する考えを示し「引き続き、子どもたちが安心して学べる環境の維持に努めていく」と述べた。

　三神議員、かんの議員の質問に対する答弁。

◆機能や専門性強化　着実な人材育成を　児相の支援体制

　札幌市の町田隆敏副市長は、児童相談所の機能や専門性をさらに強化していく考えを示した。

　元年の２歳女児死亡事案を教訓に、市は児童虐待の予防や早期支援に向けた対策強化を推進。７年度には白石区に第２児童相談所を開設する予定で、区役所とのさらなる連携強化などが期待されている。

　今後の２所体制を見据え、前年度策定した人材育成ビジョンに基づく多職種合同研修の実施、６年度に新設される国家認定資格「こども家庭ソーシャルワーカー」の取得推進など「中長期的な人材育成を着実に進めることで、子どもや家庭に対するより的確かつ迅速な相談支援体制を構築していきたい」と述べた。

　三神議員、かんの議員の質問に対する答弁。

◆制限撤廃し子育てしやすい環境整備　保育料無償化

　町田副市長は、保育料無償化の制限撤廃を通して「経済的な不安感を解消し子育てしやすい環境づくりを進めていきたい」との考えを示した。

　市は、平成２９年から３歳未満の第２子以降の保育料無償化を開始し、令和２年には対象範囲を一部拡大。

　過日公表したまちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３案では、世帯年収等の制限を撤廃する方針を示している。

　この取組を通して「２人以上の子を持つ世帯の保育料について等しく負担軽減を図り、経済的な不安感を解消し子育てしやすい環境づくりを進めていきたい」とした。

　三神議員の質問に対する答弁。

◆子の希望かなえて　設置を目指し支援　こどもホスピス

　秋元市長は、設置を目指すこどもホスピスについて「子どもが抱く“思いっきり遊びたい”“みんなで泊まりたい”という希望をかなえてあげたい」との思いを訴えた。

　こどもホスピスは、小児がんなど生命を脅かす病気と闘う子どもとその親を支える居場所となるもの。

　市内では、設置を目指して民間団体などが支援を募る活動を展開している。

　秋元市長は、今後も様々な活動を後押ししながら「こどもホスピスの意義を広め、子どもたちの笑顔が輝くよう支援の輪を広げていきたい」と述べた。

　三神議員の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-09-28付)