札幌市立学校のトイレ整備　オールジェンダー型に　新築・改築の学校で試行

（札幌市 2023-09-29付）

　札幌市の檜田英樹教育長は開会中の第３回市議会定例会で、市立学校トイレの環境整備について、性別に関係なく使える「オールジェンダートイレ」といったジェンダーに配慮したトイレの設置を進める意向を示した。トランスジェンダーなど性的少数者の子どもの多様性を尊重する取組で、今後、新築・改築を計画していく学校に試行的に設置する予定。

　森山由美子議員（公明党）の質問に対する答弁。

　オールジェンダートイレは全ての性別の人が使えるトイレ。「多機能トイレ（バリアフリートイレ）」とは異なる選択肢で、導入が広がりつつある。

　ことし４月に新校舎の使用が始まった本町小学校では、従来の男女別トイレ、バリアフリートイレに加えて「みんなのトイレ」を設置した。性別に関係なく使えるトイレの設置は市立学校では初めて。

　市教委によると、今後、新築・改築を計画していく学校についても、同様のトイレを試行的に設置していく方針だ。

　檜田教育長は答弁で「学校は教育の場であるほか、災害時には避難所になる。様々な利用者に配慮したトイレを整備することが重要」との認識を示した。

(札幌市 2023-09-29付)