札幌市の４年１９歳以下自殺者　過去１０年で最多１５人　端末で子のメンタル確認へ

（札幌市 2023-10-02付）

　札幌市のまとめによると、昨年の自殺者３５９人のうち、１９歳以下は１５人で過去１０年で最多だったことが分かった。市教委は１人１台端末を活用し、児童生徒の心身の健康状態をチェックする取組の実施を検討。未然防止対策を強化する。

　昨年の自殺者数は令和３年より１８人多く、２年連続で増加した。

　年代別では５０代が最も多く７６人だった。次いで４０代が７５人。２０代は６２人で、これまで最多だった３年の５３人を超えた。１９歳以下は、２年や３年などの１３人が最多だったが２人増えた。性別の内訳をみると、男子が３人、女子が１２人だった。

　自殺者のうち、原因・動機が「学校問題」だったのは１５人いた。

　文部科学省はことし７月、長期休業明けに増える子どもの自殺を防ぐため、１人１台端末を活用することを求める通知を全国の教育委員会に出した。アンケートで心身の状況を把握し、予兆をつかむ対策も示している。

　市でも実施に向けた検討を始める予定。

(札幌市 2023-10-02付)