札幌市教委　働き方改革取組表彰　山鼻小など１２校に栄誉　教員集金撤廃など業務改善

（札幌市 2023-11-28付）

　札幌市教委は１７日、５年度働き方改革取組表彰事業の表彰式を開いた。教員による集金業務の撤廃や専科指導の積極的な実施に取り組んだ山鼻小学校など１２校を選出。業務改善に向けた各校の取組をたたえた。

　表彰は３年度から始まり、ことしで３回目。教職員の業務効率化や職場環境の改善など各校の取組を募集し、市教委職員でつくる選考委員会が、先進性や他校への波及効果などを評価した。

　ことしは３６校から応募があり、本年度までに改革に取り組んだ「成果型」に６校、今後の計画を示した「提案型」に６校をそれぞれ選んだ。

　両部門で表彰の山鼻小では、修学旅行代金などのコンビニ決済化に加えて、家庭科の調理実習費の予算化などを進めた。６年生の担任の場合、年間３０時間の業務削減につなげた。また、授業時数を平均２５時間に近づけるために、４年生の音楽、外国語活動、図工で「学年内専科授業」を実施。今後、他学年にも取組を広げることを検討する。

　成果型で表彰の発寒東小学校は、自動採点システム導入や、担任外教諭が給食の時間に入るローテーション給食の実施などが評価された。

　表彰式には、各校の校長らが出席。竹村真一教育次長が表彰状を贈った。檜田英樹教育長は「教員と将来の教員志望者にとって、札幌市の学校が魅力的だと思ってもらえる環境を整えることが重要。今後も学校と教育委員会が一つになって取組を進めていければ」とし、竹村教育次長が代読した。

　表彰した取組内容は、１１月下旬～１２月上旬をめどに全市立学校と共有する予定。

　本年度の受賞校はつぎのとおり。

▼事業成果型

▽山鼻小（佐野浩志校長）

▽資生館小（三戸部文彦校長）

▽発寒東小（鳥丸俊郎校長）

▽琴似中央小（山田健一校長）

▽東白石中（曽田政人校長）

▽幌南小（大宮健一校長）

▼事業提案型

▽山鼻小（佐野浩志校長）

▽東栄中（菅原伸一校長）

▽月寒中（太田和幸校長）

▽新光小（堀口基一校長）

▽二条小（佐藤正行校長）

▽稲積中（伊藤彰英校長）

(札幌市 2023-11-28付)