札私幼など　札幌市に６年度要望書　エアコン整備　補助事業実施を　計１０項目　今夏猛暑受け

（札幌市 2023-11-30付）

要望書を手渡す藪会長（右）と伊藤会長（右から２人目）

　札幌市私立幼稚園連合会（札私幼、藪淳一会長）、札幌市私立幼稚園ＰＴＡ連合会（札私幼Ｐ連、伊藤龍平会長）は２７日、６年度予算編成に係る要望書を札幌市に提出した。札私幼は７項目、札私幼Ｐ連は３項目を設定。今夏の猛暑を受け、新たにエアコン整備に係る補助事業の実施を共同で要望した。

　本年度の要望事項として、札私幼は①特別支援教育事業②教材教具補助事業③新制度に係る事項④研修費等助成事業（団体補助）⑤人材確保事業（幼稚園教諭・保育教諭）⑥災害対策・子どもの安全に係る事項⑦冷房設備補助―の７項目を設定。

　札私幼Ｐ連は「幼児教育・保育の質向上のためのさらなる公費助成」「ＰＴＡ団体助成金」「エアコン設備のための補助事業」の３項目を掲げた。

　２７日、藪会長、伊藤会長、札幌市私立幼稚園振興議員連盟の三上洋右会長ら約２０人が市役所を訪問し、町田隆敏副市長、市教委の檜田英樹教育長に要望書を手渡した。

　藪会長は、市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３案やこども家庭庁の方針などを踏まえ「私立幼稚園・認定こども園が子どもたちにとってどういう施設であるべきか、これまで以上に札幌市の皆さんと考えていきたい」と述べた。

　その上で、要望書について「先生の思い、保護者の思い、子どもたちの思いがたくさん込められているということを受け取っていただき、前向きに検討を」と呼びかけた。

　町田副市長は「市全体の予算を踏まえつつ、できる限り努力していく。私立幼稚園・認定こども園の支援の在り方について引き続き意見交換していきたい」と応えた。

(札幌市 2023-11-30付)