札小放　簾舞小で第５７回研究大会　思い引き出し学び深化　道徳授業公開や実践発表等

（札幌市 2023-12-19付）

ＮＨＫフォースクールを活用した授業実践を展開した

　札幌市小学校放送教育研究会（札小放、安藤英美会長）は１１月下旬、札幌市立簾舞小学校で第５７回札幌市小学校放送教育研究大会を開催した。研究主題「未来を拓く、主体的・対話的で深い学びの創造～子どもが生き生きと学ぶアクティブラーニングをめざす学校放送番組活用」のもと、同校１年１組（柴田俊二郎教諭）の道徳の授業を公開。柴田教諭は、ＮＨＫフォースクールを活用しながら効果的な学びを深める授業実践を展開した。

　本年度の大会は前年度に引き続き会同で実施。「ＮＨＫフォースクール“銀河銭湯パンタくん”」を活用した同校１年１組の道徳の授業を公開した。

　児童たちは、番組を視聴したあと、番組の内容について交流。柴田教諭は、番組の登場人物の人間関係や出来事を整理しながら児童たちに問いかけることで、児童自身が登場人物と重ねながら、これまでの経験や思いを掘り起こさせた。

　友達の良さについて話し合った際は「友達の嫌なこと」について問い直し。児童たちの互いの意見を共有することにつなげ「友達ってやっぱりいいな」という思いを一層深めさせた。

　公開授業後の実践発表では、低学年、中学年、高学年の部会ごとにそれぞれ番組を活用した授業実践を発表。「番組のどの場面をどのように活用することで子どもたちの学びの深化につながったか」などを共有し、手だてとその時に見られた子どもの姿などを交流した。

　参加者からは「番組を効果的に活用した授業展開を学ぶことができ、学びの深まりと充実が感じられた」などの声が上がった。

　同会は今後、子どもたちに「何を学ぶか」「何をできるようにするか」「番組の視聴と１人１台端末を効果的に活用しながらどのように学ぶか」などを焦点に実践研究を進める。

　安藤会長は「児童の心に揺さぶりをかけ、一人ひとりの思いを引き出しながら、学びを深めていきたい」と話している。

(札幌市 2023-12-19付)