算数「ｂｅｙｏｎｄ」プロジェクト　６年度から教育課程改編　札幌市教委　学級単位の学習へ

（札幌市 2023-12-18付）

　札幌市教委は、算数にーごープロジェクト事業の後継事業として、６年度から算数学び「ｂｅｙｏｎｄ」プロジェクト事業を開始する。現在のカリキュラムを、より子どもが主体的に学べる「ｂｅｙｏｎｄ」パッケージに改編する。また、少人数学級の拡大に伴い、２５人程度のグループによる学習から学級を単位とした学習に移行。非常勤講師の配置を段階的に廃止する方針だ。

　算数にーごープロジェクトは、小学校５・６年生の算数で非常勤講師を活用しながら２５人程度の少人数指導を行うもの。課題探究的な学習の一環として、学習への意欲や論理的思考力を高めることをねらいとしている。

　少人数指導を効果的に進めるため、指導用カリキュラムを作成し、各学校ではカリキュラムに基づいた指導が行われている。

　５年度全国学力・学習状況調査結果などを踏まえ、市教委は課題探究的な学習の内容を子どもの視点で捉え直し、今後「学びのコントローラーを持っているのは子ども自身」をコンセプトとした新たな課題探究的な学習を推進していく方針を示している。

　このため、算数にーごープロジェクトを再構築し、新たに算数学び「ｂｅｙｏｎｄ」プロジェクトを実施する。

　主な変更点をみると、現在のカリキュラムを学習者である子どもの視点で捉え直し、新たな「ｂｅｙｏｎｄ」パッケージに改編。１人１台端末の活用などを通して、子どもがより主体的に学ぶことができる学習素材を目指す。

　「市教育課程編成の手引～小学校編」と一体的に活用できるよう、小学校算数手引作成委員を中心にパッケージの作成を進めていく。また、１学級３５人の少人数学級が６年度に５年生、７年度に６年生まで拡大されることを踏まえ、２５人程度の少人数指導から学級を単位とした指導に移行する。

(札幌市 2023-12-18付)