外部講師９人が魅力語る　６年生が職業観学ぶ　札幌月寒小のキャリア教育

（札幌市 2023-12-21付）

　札幌市立月寒小学校（増子義仁校長）は１３日、総合的な学習の時間に９人の外部講師を招き、６年生が職業の魅力について学ぶ「キャリア教育」を実施した。子どもたちの将来の夢につながるようにと始めた授業もことしで３年目を迎えた。９５人の６年生が９班に分かれ、各分野の専門知識等を学んだ。

　講師は、三好清佳さん（インスタグラマー）、山口拓巳さん（柔道整復師・鍼灸師）、岡田莉奈さん（モデル、ウオーキング講師）、砂田英俊さん（土木業社長）、田村健一さん（食肉業社長）、国井美佐さん（フリーアナウンサー）、長谷川健さん（歯科医師）、安藤英美さん（小学校教師）、国分敏充さん（同）の９人。

　２０２１年ミス・スプラナショナル日本大会で優勝した岡田さんは、モデルという仕事を選んだきっかけとして「好きなことは何かを考えたときに、この仕事をしたいと思った」とし、児童たちに好きなことを考えて職業を決めていくことの大切さを伝えた。

　国井さんは、優れたアナウンサーは「聴く力、質問力がある人」とし、アナウンサーだけではなく、いろいろな職業に当てはまることなどを説明した。

　長谷川さんは、歯科助手と共に、歯に関する相談タイムを設けたあと、歯の模型を用意し、児童たちが実際に抜歯する体験をさせた。

　砂田さんは、道路や橋、ダム、建物などを造る建設業の魅力として、完成した時の喜びを挙げ「少しでも建設業に興味を持ってもらえたら」と話した。

　授業終了後、関根基樹教頭は「専門分野の方々に直接話を聞く機会はあまりない中、協力いただきありがたい。子どもたちの今後の夢や生き方に何らかの影響を与えるのではないかと思う」とし、来年以降も継続していく考えを示した。

(札幌市 2023-12-21付)