日教組第７３次教育研究全国集会　２６～２８日　道内で開催　２４分科会　熱い議論展開

（関係団体 2024-01-19付）

　日教組（瀧本司中央執行委員長）の第７３次教育研究全国集会が２６日から３日間、道内で開かれる。道内での全国集会は２００５年１月の第５４次集会以来１９年ぶり４回目となる。全体集会、２４分科会および特別分科会などでの熱い議論を通して、大会スローガン「平和を守り、真実をつらぬく民主教育の確立」を目指す。

　新型コロナウイルス感染症の影響で、対面形式での開催は広島県で開かれた第６９次全国集会以来４年ぶり。

　大会テーマは「憲法・子どもの権利条約を生かす教育改革を実現するため、ゆたかな学びを保障するカリキュラムづくりをすすめよう」。

　初日は、全体集会において基調報告、記念講演を開いたあと、各会場に分かれて２４分科会および特別分科会を開催する。

　３日間にわたって開かれる分科会では、全国から集まった４９５本のリポートのもと、司会者・共同研究者を合わせて１７１人によって「気づきの場」「共感・共有につながる学びの場」の実現を目指した議論を展開する。

　２日目に開かれる特別分科会では「アイヌ民族の文化・歴史を知り、子どもたちにどう伝えるか」に関する講演およびシンポジウムを予定しているほか、「アイヌの歴史と先住権」「知ってる？子どもの権利条約」と題したパネルを展示する。

　開催地実行委員長を務める北教組の木下真一中央執行委員長は「学校の働き方が厳しい環境にあって、子どもたちにしっかりとした授業を行い、分かる喜び、できた喜びを伝えるための教育研究を進めている」と強調。教員不足、なり手不足が深刻な社会問題になる中、「教職の魅力とは何かを発信する機会になれば」と期待している。

(関係団体 2024-01-19付)