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木古内町　６年度教育行政執行方針　ＩＣＴで教養探究学習　最先端技術体験など推進
（市町村 2024-03-12付）

木古内町教委・藤澤義博教育長

【函館発】木古内町の藤澤義博教育長は４日開会の定例町議会で教育行政執行方針を説明した。ＩＣＴを積極的に活用し、思考力や主体性を育む教養探究学習の学びの充実に努めていくとした。学校教育、社会教育共に最先端のデジタル技術に触れる学習や体験活動の実施など、これからの時代に必要な力を身に付けさせる教育にも取り組む。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の育成

　ＩＣＴを積極的に活用して「主体的・対話的で深い学び」の探究型学習を取り入れ授業改善を進めるとともに、子どもの意欲・関心を高め、主体的に社会の課題を解決することのできる人づくりを推進する。思考力や主体性を育成するため「なぜ」を大切にした物事の本質や意義を探って見極めようとする「教養探究」の学びを充実させ、学力向上と児童生徒指導の充実を図る。

▼ＩＣＴも含めたコミュニケーション能力の育成

　各校にＩＣＴ支援員を配置したサポート体制やＩＣＴ推進担当教諭を中心に研修の充実を図る。また、最先端のデジタル技術を活用して、子どもの個性や特性を最大限に生かす個別最適化された教育を目指す。

▼新しい時代に対応した教育の推進

　国際化においては、情報化、異文化の理解、異なる価値観を認め合う態度を養うことが必要。根幹として木古内でしか学べない、木古内だから学べる地域教育の充実を図る。

▼町ぐるみの特別支援教育の推進

　効果的な学習支援員や教育カウンセラーの配置を継続させ、学校間の情報共有を図りながら「町教育支援委員会」において適切な就学先を検討したりするなど、児童生徒一人ひとりを大切にした支援に努める。

▼豊かな心と健やかな身体の育成

　社会的な相互理解の礎となる基本的人権の尊重に基づいた道徳観の醸成に努める。社会人としてふさわしい倫理観を持つためには、社会における他の構成員の存在を意識し、より良い自己の生き方を継続的に求める意欲と態度を育てるため、道徳教育の推進を図る。

▼健康な体と体力の向上

　小・中学校においては「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果に基づき、発達段階に応じた体力の向上に努めていく。

▼食育・健康教育の充実

　栄養教諭や給食センターを中核とした食に関する指導の充実や保護者や地域の生産者と連携を図り、特色ある給食メニューの考案など食育を推進していく。