江別市 5年度体力等調査結果 体力合計点 小5男女で全国超 走力・持久力、柔軟性向上必要(市町村 2024-03-18付)
江別市教委は、5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査における市内小・中学校の結果をまとめた。体力合計点をみると、小5は男女共に全国平均を上回った一方で、中2は男女共に下回った。種目別に前年度と比較すると、小5男子は握力、反復横跳びなど7種目、小5女子は長座体前屈、立ち幅跳びなど5種目で伸びた。市教委では、各学年とも疾走能力や全身持久力、柔軟性の向上に一層取り組む必要があるとしている。
本年度の調査は、小学校17校の5年生933人、中学校8校の2年生818人を対象に、昨年4~7月末の期間で実施した。
実技検査の結果をみると、小5男子は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、立ち幅跳び、ボール投げの6種目で全国平均を上回った。市内における前年度との比較では、握力、反復横跳びなど7種目で伸びた。
小5女子は、握力、長座体前屈、反復横跳び、立ち幅跳び、ボール投げの5種目で全国平均以上に。前年度との比較では、長座体前屈、20㍍シャトルランなど5種目で伸びた。
中2男子は、握力、持久走など5種目で全国平均以上だった。前年度との比較では、反復横跳び、立ち幅跳びなど4種目で記録が伸びた。
中2女子は、握力、持久走など3種目で全国平均以上。前年度との比較では、50㍍走1種目が伸びた。
結果を受けて市教委は、小・中学校における疾走能力や全身持久力を高める取組を推進するとともに、柔軟性を身に付ける取組を進める必要性を強調。特に、中学校女子においては、筋力、筋持久力の改善を含めた総合的な体力向上に取り組む必要があるとしている。
児童生徒質問紙調査をみると、小学校では男女共に、運動が「好き」「やや好き」と回答した割合が全国平均を上回った。運動の大切さについても「大切」「やや大切」と回答した割合は全国平均を上回った。
中学校で自主的に運動したいと「思う」「やや思う」については、男子が前年度と比べてやや上回ったが、女子がやや下回った。
体育の授業が「楽しい」「やや楽しい」と回答した割合は、前年度と比べて男女共にやや上昇。体育におけるICTを使った学習でできたり分かったりすることがあるかについては、男子が全国平均と同程度だったのに対し、女子は全国平均を下回った。
体力・運動能力向上の目標について「立てている」と回答した割合は、男女共に全国平均を上回った。
一方、中学校では、運動が「好き」「やや好き」と回答した割合は、男女共に全国平均を下回った。運動の大切さについても「大切」「やや大切」と回答した割合は男女共に全国平均を下回った。
卒業後も自主的に運動したいと「思う」「やや思う」、保健体育の授業が「楽しい」「やや楽しい」と回答した割合も、男女共に全国平均を下回った。
学校質問紙調査をみると、小・中学校共に「学校全体で体力・運動能力向上の目標を設定している」と回答した割合は100%。一方で、授業の目標を児童生徒に示す活動を取り入れているかについては「いつも取り入れている」が小学校で全国平均を上回ったが、中学校では下回った。授業の振り返りでは「いつも取り入れている」割合は小学校で全国平均を上回ったが、中学校では下回った。
市教委は、目的やねらい、振り返りを明確にした授業に取り組む必要性を強調。小中一貫教育を進める上で「各中学校区において目標や効果的な取組を共有し、体力・運動能力のさらなる向上に努める必要がある」としている。
(市町村 2024-03-18付)
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