札幌市中学校長会　新任校長研修会　苦しい局面はチャンス　判断・決断、覚悟、準備を

（札幌市 2024-04-03付）

　札幌市中学校長会は３月２８日、中島中学校で新任校長研修会を開催した。本年度採用された校長１９人が参加。小澤保範会長（当時）は「苦しい局面に立った時は、良い方向に向かう分岐点、チャンスと捉え、勇気を持って試みることが大事」などと助言した。

　研修内容は「学校経営における校長の職務と当面する課題」。

　はじめに、小澤会長が講話し①判断・決断②覚悟③準備―の３点について校長としての心構えを説いた。

　①では、校長として判断や決断を下すためには「基準や根拠を持つことが必要」と強調。そのよりどころの一つとして「校長会のネットワークを活用して」と呼びかけた。

　②では、校長は学校のシンボル、最高責任者として「常に見られている意識を」と述べ、誰に対しても丁寧な言葉遣いや対応、正しい服装、平常心を保つことなどを心がけるよう求めた。

　また「校長は職員の生活や人生を背負っている」と強調。職員が病気になった時、家庭の事情で休暇が必要になった時、職員間でトラブルがあった時など「その時の関わり方が本人はもちろん、職場に与える影響が大きい」と伝えた。

　③では、学校運営に当たって「子どもたちをどう育てたいのか、どのような学校にしたいのか、まず校長が夢を描き語ることから始まる」とし、内容をしっかりと準備した上で年度当初の所信表明に臨むよう求めた。

　最後に「苦しい局面に立った時は、良い方向に向かう分岐点、チャンスと捉え、勇気を持って試みることが大事」と助言し「校長会のつながりや教育委員会との連携を大切にして」と伝えた。

　また、校長を支える教頭の存在の大きさを強調し「日頃から信頼関係を構築することが大切」と呼びかけた。

　このあと、校長会の各役員が校長会の組織・運営、校長の職務・学校運営、生徒指導等の対応などについて説明した。

(札幌市 2024-04-03付)