札幌市教委　研修受講履歴記録システム　４月下旬から運用開始　主体的な受講や提出様式削減

（札幌市 2024-04-04付）

　札幌市教委は、教員免許更新制廃止に伴う新たな研修制度に対応するため、文部科学省が構築した研修受講履歴記録システムを６年度から導入する。教職員の主体的な研修受講の促進、研修に関する文書や提出様式の削減などが期待される。４月下旬から運用開始予定となっている。

　教員免許更新制の廃止に伴い、研修履歴の作成と対話に基づく受講奨励を行う新たな研修制度が５年度から始まった。

　市教委は初年度、独自に作成した研修履歴シートを活用して対応してきたが、昨年、文科省が研修の受講申し込みから履歴作成まで一体的に管理できる新たなシステムを構築。

　このため、教員研修の質の向上、諸手続きの負担軽減などを目的に６年度から同システムに移行する。

　新たなシステム「全国教員研修プラットフォーム」はクラウド型アプリケーションで、校務用パソコン、クロームブック、イントラパソコン、その他端末で利用が可能。

　研修の受講申し込みと管理職決裁、教育委員会の申し込み収受までがシステム上で完結するほか、研修履歴は申し込み時にシステムに自動蓄積されるため、別途入力する必要がなくなる。

　また、市教委のオンライン、オンデマンド研修のほか、国や他自治体、大学が主催する研修がシステム内で受講可能となる。

　４月中旬に新システムの詳細について通知し、下旬から各園・学校で運用開始する予定。

　５年度に研修履歴シートに記録した内容は、新システムに移行する場合があるため各自で保管するよう呼びかけている。

(札幌市 2024-04-04付)