【解説】体力向上、二極化解消に寄与
(解説 2024-04-15付)

 道教委は体育専科教員等配置校における5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果をまとめた。体力合計点は小学校の男女で全国平均以上。中学校の女子は2ポイント以上と大きく差をつけた。

 5年度は小学校体育専科教員、小学校体育エキスパート教員、中学校授業実践スペシャリストを計44人配置。

 5年度体力等調査の体力合計点は、小学校の男子が全国平均を1・35ポイント上回る53・94点、女子が1・64ポイント上回る55・92点。50㍍走を除く全種目で全国平均以上だった。

 中学校の体力合計点は、男子が全国平均を0・13ポイント下回る41・19点、女子が2・12ポイント上回る49・34点。

 握力のT得点(全国平均を50とした場合の平均値)は中学校の男子が53・5点、女子が54・3点と突出する一方、立ち幅跳び、長座対前屈、20㍍シャトルランなどが全国より低かった。

 質問紙調査結果によると、専科教員等の配置校では授業の中で目標を意識する、協働的に学ぶ、ICTを活用する、学習内容を振り返ることで「できた」「分かった」を実感する児童生徒の割合が高い。指導過程の工夫のほか、運動に親しむ校内環境の整備や望ましい生活習慣の定着に向けた取組を学校や地域と連携して進めている。

 運動・スポーツ苦手な児童生徒向けの取組や、技能の程度に応じた取組を充実させており、運動の得意・不得意な児童生徒の二極化解消にも効果が見られている。「授業が楽しい」と回答した中学生の割合は男子が65・0%、女子が50・2%と全国より10ポイント以上高かった。

 専科教員等配置校の実践内容は報告書としてまとめ、健康・体育課ウェブページで公開している。

(解説 2024-04-15付)

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