黒松内町 6年度教育行政執行方針 子ども支援計画策定へ 不登校対策へ適応指導教室( 2024-04-17付)
鈴木教育長
【小樽発】黒松内町教委の鈴木浩勝教育長は6年度教育行政執行方針において、次年度からの第3期町ぶなっ子・子どもプラン(第3期子ども・子育て支援事業計画)を策定するとした。また不登校などの児童生徒を対象とした適応指導教室では不登校などの児童生徒に寄り添い、学校復帰や社会的自立につながるよう学校と保護者を結び付ける居場所として運営していく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▽子どもの心を育む学校教育
学習習慣の確立や学校・家庭・地域による「いじめを絶対にゆるさない」学校づくりのための組織的な早期発見・早期対応と相談・支援体制の充実に取り組む。
また前年度に改正した「町情報モラル8ヵ条」をもとに、情報モラル教育やスクールカウンセラーによる支援も継続する。
▽みんなで子どもを守り育む
7年度からの第3期黒松内町ぶなっ子・子どもプラン(第3期子ども・子育て支援事業計画)を、子ども子育て会議において地域の声を取り入れ、策定する。
認定こども園黒松内保育園では、親子スポーツ教室や森のようちえん、支援が必要な児童に加配となる保育士の増員を行う。
児童クラブや子ども教室、地域子育てセンターでの一時預かり事業などは本年度も継続して行う。
特別支援教育について、発達の遅れなどの早期発見や適切な支援・相談、通級指導の複数校での実施のほか「個別の教育支援計画」をもとに保護者との情報の共有化を進め、一人ひとりのニーズに応じた指導や支援を、小・中学校の9年間で取り組む。
▽子どもの学びを育む学校教育
乗り入れ授業や学校見学などの小中一貫した教育の推進と合わせ、町内の小学校間や中学校間での学びの場づくりと保育園・小学校の連携を行う。
また福祉・道徳教育の推進、学年差に応じた防災教育やキャリア教育を進める。
学習支援員および特別支援教育補助員の配置を継続し、オンラインを活用した中学生の町営塾を運営する。
教師などが使用する校務用パソコンを更新する。
各学校の図書購入とともに、ふれあいの森情報館司書を派遣し、読み聞かせなど読書に親しむ環境の充実努める。
部活動指導員を配置して、スポーツ少年団やスポーツ団体との結び付きを深める体制づくりを進めていく。
学校環境の暑さ対策として、各校に前年度予算化しているエアコンの整備に加え、一定面積以下の教室などにおいて冷風機を設置する。
また、熱中症対策ガイドラインを基本に、夏季には暑さ指数の計測や熱中症警報アラートを活用し、水分補給や授業・部活動の変更や中止などを行う。
▽子どもの未来を育む家庭教育
支援を必要とする幼児・児童生徒へのより早期な対応を、保護者理解のもとに取り組む。
不登校などの児童生徒を対象とした適応指導教室では、児童生徒に寄り添い、学校復帰や社会的自立につながるよう、学校と保護者を結び付ける居場所として運営する。
▽地域資源を活用した生涯学習
自然体験活動や社会教育活動、文化芸術活動、ボランティア活動などのあらゆる機会において学び、その成果を地域社会に生かすことのできる「学びの育ち」を支援する。
▽学びを支える環境整備
コミュニティ・スクールと地域学校協働本部において、学校と地域・町民を結び付け、学校支援活動や家庭教育支援活動などから、地域社会とつながりある教育課程の編成や授業の展開に努める。
児童生徒に質の高い教育を保障するため、ミドルリーダーの育成や校内研修を充実するとともに、研修履歴を活用した対話に基づく各種研究会への参加を奨励する。
部活動の地域移行への検討では、指導者の確保や学校との関わり方、部活動に求める生徒の意識などを把握し、保護者などとも協力する。
( 2024-04-17付)
その他の記事
喜茂別町 6年度教育行政執行方針 小学校統合で交流学習 保育環境整備へ検討
【小樽発】喜茂別町教委の細田典男教育長は6年度教育行政執行方針において、7年度の円滑な小学校統合に向けて、鈴川小学校と喜茂別小学校の交流学習を行い、両校の連携強化を図っていくとした。また、...(2024-07-24) 全て読む
古平町 6年度教育行政執行方針 個々に応じた対応を 幼小連携など環境づくりへ
【小樽発】古平町教委の三浦史洋教育長は6年度教育行政執行方針において、児童生徒一人ひとりに合ったきめ細かな対応を行い学校教育活動の充実を図るとした。また幼小連携など児童のための環境づくりを...(2024-04-24) 全て読む
共和町 6年度教育行政執行方針 義務教育学校 10年度開校へ 支援センター本格運用も
【小樽発】共和町教委の小林英樹教育長は、6年度教育行政執行方針において、義務教育学校の10年度開校に向けて用地造成や校舎等の実施設計に着手する考えを示した。前年度試行していた教育支援センタ...(2024-04-24) 全て読む
島牧村 6年度教育行政執行方針 AIドリル 支援ソフト導入 第3期働き方改革計画策定
【小樽発】島牧村教委の小野寺淳司教育長は6年度教育行政執行方針において、AI搭載のデジタルドリルおよび授業支援ソフト等を導入し、授業内容の充実を図る考えを示した。また、学校における働き方改...(2024-04-23) 全て読む
余市町 6年度教育行政執行方針 デジタル教材を活用 働き方改革、給食費無償化
【小樽発】余市町教委の前坂伸也教育長は、6年度教育行政執行方針において、教育の根幹となる「人づくり」に向けて7つの重点を設定し、その実現を目指す考えを示した。学校教育では、デジタル教材の活...(2024-04-16) 全て読む