古平町 6年度教育行政執行方針 個々に応じた対応を 幼小連携など環境づくりへ( 2024-04-24付)
三浦教育長
【小樽発】古平町教委の三浦史洋教育長は6年度教育行政執行方針において、児童生徒一人ひとりに合ったきめ細かな対応を行い学校教育活動の充実を図るとした。また幼小連携など児童のための環境づくりを推進していく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼新たな社会を生きる力を育む
▽確かな学力の育成
児童生徒一人ひとりに合ったきめ細かな対応を行うため、本年度も引き続き特別支援教育支援員を小・中学校に配置し、学校教育活動の充実を図る。また、児童生徒の特性や学習習熟度に応じ指導を実施する「個別最適な学び」や、探究的な学びを子ども同士や地域の人と関わりながら実施する「協働的な学び」を実現していくことが求められており、1人1台端末を最大限に活用しながらその実現に向けて家庭や地域との連携を図りながら継続的に進めていく。
▽健やかな体の育成
基礎体力の向上や運動に親しむ態度を育み、たくましく健康な体を持つ児童生徒を育成する。
また、地場産物を使った学校給食を通して、生命の大切さ、地域の食文化、地場産業に理解を深め、自然の恵みや生産者に感謝する心を育みながら、おいしくて栄養バランスの取れた質の高い給食の提供に努め、健やかな成長を支える。
学校給食については、値上げはせずに不足分は町からの支援という形で6年度も据え置きとし、保護者負担の抑制を図る。
▽ふるさと教育
海浜清掃や漁協青年部の出前授業、小樽水産高校古平栽培漁業実習場による乗船体験など、海洋教育の視点からふるさとの大切さを学ぶとともに、小中9年間を通してふるさと教育の充実に努める。
▽情報モラルを含めた情報活用能力の育成
ICTを活用した教育をさらに推進していくとともに、各教科においてICTを効果的に活用するための研修等の充実を図り、社会の変化に対応できる情報技術の習得やモラルを育てていく。
▼子どもの学びの環境を整える
▽幼小連携
小1プロブレム、中1ギャップの解消に向けての取組を進める。まずは、保育士と教職員双方が、顔見知りになる。また、行事に招待・参加するなど幼児・児童の交流を行う。円滑な幼小連携継続を推進する。
加えて、小中連携についても、これまでも行っていた教員の相互授業乗り入れを継続しその充実を図る。
▽学校エアコン整備
児童生徒の安全な学校生活を保障するため、小・中学校の普通教室や特別教室、会議室や職員室などにエアコンを設置するための予算措置を12月定例会で議決し、順調に進行している。引き続き今夏までのエアコン稼働に向けて取り組む。
▽就学援助の認定
準要保護世帯の認定基準を6年度から倍率を1・3倍に引き上げて、昨今の物価高騰に苦しむ子育て世帯への支援を拡大する。
▽教職員の働き方改革
教職員が子どもと向き合う時間を十分に確保できるようにするために「古平町立学校における働き方改革アクションプラン(行動計画)」を推進している。現行第2期プランが終了するので、その検証を行って第3期プラン(6~8年度)を策定し、教職員にとって学校が働きやすさと働きがいの両立する職場となるよう取組を進める。
▽部活動の地域移行
昨年3月、道教委は「道部活動の地域移行に関する推進計画」を策定し、7年度までに休日の部活動の段階的な地域移行を進めるものとして、市町村の取組イメージなどを示した。これを受けて町においても、近隣町村や関係団体と連携を図りながら検討を進めていく。
▼生涯を通じて学び続ける人を育む
▽町図書館
あらゆる世代の「生涯学習の拠点」としての機能と、図書館に行けば誰かに会える「憩いの場」としての機能を兼ね備えた施設づくりを目指して、蔵書の充実や期間展示の実施、読書週間等に合わせた各種イベントの開催などを行ってきた。本年度も町民の意見や要望に耳を傾けながら、充実した図書館になるように取組を継続する。
▽健幸ポイント事業
町民の健康づくりへの関心を高め習慣付けするために行っているもの。5年度は49人の登録があり、本年度も楽しみながら健康づくりを図っていく事業として継続する。
▽スポレク広場
古平野球スポーツ少年団などが利用している中島公園スポーツレクレーション広場は、本年度も不陸整正や雑草除去など適切な管理を実施し、利用しやすい環境を提供する。
▽B&G海洋センター外壁補修
当センターは平成7年建設以来、約27年が経過した。長寿命化を図るための外壁改修を6年度に実施設計、7年度に改修工事を行う。
( 2024-04-24付)
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