喜茂別町 6年度教育行政執行方針 小学校統合で交流学習 保育環境整備へ検討( 2024-07-24付)
細田教育長
【小樽発】喜茂別町教委の細田典男教育長は6年度教育行政執行方針において、7年度の円滑な小学校統合に向けて、鈴川小学校と喜茂別小学校の交流学習を行い、両校の連携強化を図っていくとした。また、子ども子育て支援計画に係るニーズ調査に基づき、7年度以降の保育環境の整備について検討を進める。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【保育行政の充実】
▼保育所の運営
6年度策定予定の「子ども子育て支援計画」に係るニーズ調査結果に基づき、7年度以降の保育環境の整備について検討を進める。
【学校教育の充実】
▼社会で活きる確かな学力の育成
▽確かな学力を育み、自立した生き方を支える教育
個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実するため、GIGAスクール構想により整備されたICT環境を最大限有効活用した学習指導と新しい時代に求められる資質・能力の育成に向けた「主体的・対話的で深い学び」を充実させるための授業改善の推進、カリキュラム・マネジメントの確立を進め、確かな学力を育み、自立した生き方を支える教育の充実を図る。
また、小中連携による一貫した学習規律や生活規律の定着を図り、義務教育9年間を見通した一貫性・連続性のある指導を進めるとともに「全国学力・学習状況調査」などの結果から、教育施策の成果や課題を把握・分析し、改善・充実を図っていく。
▽社会の変化に対応し、新しい時代を切り開く力を育む教育の推進
地域資源、人材を活用した体験的な学習活動の促進、SDGsの視点に立った教科等横断的な環境教育の推進、子どもの発達段階に応じた、多様性の尊重や価値観の異なる他者との共生の実現に向けた人権教育を進め、持続可能な社会づくりへの意欲等を高めるため教育を推進していく。
また、タブレットを効果的に活用したICT活用能力向上のほか、情報の取捨選択能力、情報活用能力の育成を図り、情報手段を適切に用いた情報の取得や得られた情報を正確に分かりやすく発信・伝達できる力を育む教育を進めるため、ICT環境の充実や教員のICT活用指導力の向上など、ハード・ソフト・人材を一体とした環境整備を進めるほか、障がいのある子ども等の特性に合わせたICTを活用した指導によって、子どもたちの情報活用能力の育成と特別支援教育の質の向上を図る。
▼信頼される学校づくりの推進
▽魅力ある学校づくりの推進
地域と連携・協働する体制を構築するため、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的な充実を図り、子どもたちを地域全体で育む地域と共にある学校づくりを推進する。
また、教育委員と学校運営協議会委員による学校評価合同会議を開催し、学校評価に係る質の向上と学校課題と改善に向けた取組についての共有化を図り、相互の連携による魅力ある学校づくりを推進していく。
▽学校における働き方改革の推進
6年度は「第3期学校における働き方改革行動計画」の策定年度に当たり、第2期計画の成果と課題の検証に基づき、これまでの取組に加え、校務の効率化や事務作業に要する時間の減少を図るため、クラウドサービスやデジタル教材、校務支援システムなど、ICTを積極的に活用した教育活動や業務の推進によって、在校等時間の縮減を図り、教育の質を高めていくことができる環境の構築を進めていく。
▽円滑な小学校統合に向けた小小連携の推進
7年度の小学校統合が円滑に進められるよう、鈴川小学校と喜茂別小学校による交流学習の実施に加え、教育課程の共有・連携、共通した学習規律の定着を図るなど、両校の連携を強化して、児童の学習環境の変化に配慮した取組を進める。
【社会教育の振興】
▼地域で子どもたちを守り育てる体制づくりの推進
▽地域で子どもたちを育てる環境づくりの推進
4年度から導入されたコミュニティ・スクールでは、地域学校協働活動を通じ、地域の方々が学校と協働した「充実した深い学びの場づくり」を進めている。
この取組をより一層充実させるため、社会教育行政が学校と地域をつなぐコーディネーターを担い、地域の持つ知識や技能等を生かした歴史、文化、芸術やスポーツ教育を子どもたちに伝承するとともに、学校が地域コミュニティーの核となる環境づくりを進める。
また、子どもたちが地域のイベントに参画し、地域住民と協働することによる将来の担い手育成と郷土への愛着を醸成できる機会の拡充に努める。
▼喜茂別町らしい生涯学習社会の実現
▽読書活動の推進
読書活動推進員による読み聞かせや図書まつり・企画展などの啓発活動および図書貸し出しシステムの導入による図書室の開館時間の拡充のほか、学校図書館司書を中心とした学校図書館の利用促進、道立図書館との連携事業などに継続して取り組む。
( 2024-07-24付)
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