共和町 6年度教育行政執行方針 義務教育学校 10年度開校へ 支援センター本格運用も
( 2024-04-24付)

共和町小林英樹
小林教育長

 【小樽発】共和町教委の小林英樹教育長は、6年度教育行政執行方針において、義務教育学校の10年度開校に向けて用地造成や校舎等の実施設計に着手する考えを示した。前年度試行していた教育支援センター「すくーる」の本格運用なども盛り込んだ。 

 執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼幼児教育(就学前教育)

▽幼児教育の推進

 幼児センターと小学校の円滑な接続を意識した教育・保育活動の充実を図る。

▽教育内容の充実

 ALT等を活用した取組を進める。幼小連絡会や特別支援教育連携協議会における交流を通じて連携を深める。

▽教育環境の整備・充実

 特別な配慮を必要とする幼児が就学前教育を受けられるよう保育支援員を配置する。幼児専用バスの利用料や給食提供のうち副食費の無償化を継続する。

 有資格者3人を新規採用し、保育士配置の充実を図る。はまなす幼児センターの外壁塗装工事を実施する。両幼児センターのエアコン設置工事を継続実施する。

▼義務教育(小・中学校)

▽学校教育の推進

 小・中学校間の連携・協力体制を構築し、小中一貫教育を推進する。

▽教育内容の充実

 個別指導や複数教員による授業実施など、学習指導の改善を図る。夏季・冬季の長期休業中におけるふるさと学習や補完的な学習の充実を図るため、指導者を確保する。

 ALT2人を配置する。各種検定試験の受検料や小・中学校のスキー授業に係るリフト料金を助成する。

 中学校では、部活動指導員を複数人配置する。中体連大会出場に係る支援の充実を図る。部活動について、地域クラブ活動の体制整備を進める。

▽教育環境の整備・充実

 引き続きGIGAスクールサポーターを配置する。全小・中学校でエアコン設置工事を継続実施する。スクールバス2台を更新する。

▽安全・安心な学校給食の提供

 ふるさと給食やバイキング給食などの取組を通して食育の推進に努める。引き続き学校給食費の半額助成を実施する。

▽地域とともにある学校づくりの推進

 コミュニティ・スクールは、全小・中学校で取り組んでおり、今後も世代間交流や地域内交流を促し、ふるさと教育のより一層の充実を図る。

▽義務教育学校の整備

 小中一体型の義務教育学校の設置に向け、建設用地の造成や校舎等の実施設計に着手し、10年度開校に向けて取り組む。

▽きめ細かな教育支援の充実

 前年度試行していた教育支援センター「すくーる」を本格運用する。特別支援教育支援員を複数人配置する。

 西陵小学校に開設した通級指導教室の充実に向け、東陽小学校と北辰小学校にも巡回指導できる体制を整備する。

▽高校教育への支援

 中学校卒業時の進路に関わる相談や情報提供に努める。高校等へ進学する低所得世帯の学生を対象とした就学支援を継続する。

【社会教育】

▼生涯学習の推進

▼社会教育

▽社会教育の推進

 スポーツ・芸術文化に関する講座、中学生札響コンサート、小学生芸術鑑賞会、ALTを活用した異文化交流事業、ふるさと創生海外研修等に取り組む。

▽社会教育施設の整備

 図書室では、学校の学習活動向けの図書整備など、読書環境の充実に努める。地区住民センター等は計画的な整備を検討する。

▽家庭教育の充実

 家庭教育学級等を開催する。世代間交流事業や親子で参加できる体験事業を実施する。

▽青少年教育の充実

 子どものスポーツ大会出場に係る補助金の手続きを青少年育成協会へ一本化する。

▽女性の社会参画・高齢者教育の充実

▼生涯スポーツ

▽スポーツ人口の拡大

 運動部活動の地域移行に向けて、外部指導者が子どもを指導するために必要な資格取得に対して支援するなど検討していく。

▽生涯スポーツ施設の整備

 前田・梨野舞納体育館照明のLED化工事を実施する。老朽化したテニスコートの改修工事を実施する。

▼芸術文化

▽芸術文化活動の推進

▽芸術文化関連施設の利用推進

 西村計雄記念美術館では、学校と連携した美術鑑賞授業などの取組を推進する。かかし古里館では開館30周年記念事業を実施する。英語版パンフレットを作成するほか、各施設に翻訳機を導入する。

▽郷土芸能の保存・継承・普及

 豊稔太鼓保存会は、7年度に創立50周年を迎えることから新曲の制作に対して補助する。

( 2024-04-24付)

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