校長室から―未来育む札幌の学校―　つながる力の育成を基盤に　札幌市立あやめ野中学校

（札幌市 2024-04-24付）

大髙雅子校長

▼わが校の強み

　本校は「地域に開かれ、個性豊かな学校づくり」のモデル校として、平成元年４月に開校しました。二つの川が交差するなだらかな丘陵地に立つ本校敷地内には、３５００平方㍍に及ぶ縄文時代の集落群の遺跡があり「遺跡の森」として地域のシンボルにもなっています。

　また、生徒会を中心とした特色ある自治的な活動を強みとして、社会や教育環境の変化を柔軟に取り入れながら地域に開かれた教育活動を推進しています。

▼生徒の成長に向けて

　生徒の自治的な活動として、「あいさつ八ヵ条」「５・３・１運動」「いじめ撲滅宣言」等の取組を継続しており、思いやりの心や他者意識のかん養に効果を発揮しています。

　５年度は、新たに本校区小中連携の取組として、生徒会と児童会の交流「ＰＬＵＳ　ＰＬＵＳ」が始まりました。共通のテーマで３校の取組を交流・助言し合い、一体となって健やかに成長していくことをねらいとしています。

　ほかにも、生徒の自己管理や自己調整の力を高めるマネジメント手帳の活用等も行っています。

▼授業づくりの工夫

　生徒の学ぶ力を育成するため、６年度は二つの視点で授業づくりを進めています。

　一つは「ユニバーサルの視点を取り入れた授業づくり」で、多様な困りを抱える生徒の学びを支えるねらいがあります。

　もう一つは「効果的なグループワークを生かした授業づくり」で、生徒同士の円滑な人間関係形成に資するねらいがあります。

　これらを全教科で横断的に取り組むことで、不登校やいじめ等の未然防止にもつながることを目指しています。

▼教職員への思い

　生徒だけではなく、教職員一人ひとりも「自分が大切にされている」と実感できることを大事にしています。校長として、それぞれの強みや良さ、成長の可能性と期待を伝えながら、その持ち味を効果的に組み合わせた「組織としての力」を発揮できることを大切にしています。

　生徒にとって本校が「安心して練習できる学びの場」となるよう、教職員と共に学校づくりを進めています。

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(札幌市 2024-04-24付)