札幌市小学校長会　総会・研修会　より一層職能向上へ　６年度運営方針など確認

（札幌市 2024-04-25付）

札幌市小学校長会総会・研修会

　札幌市小学校長会（千葉一博会長）は２２日、ホテルライフォート札幌を主会場にハイブリッド形式で４月総会・研修会を開催した。６年度運営方針や活動の重点などについて確認した。千葉会長は「様々な変革が求められるこの数年、校長はより一層職能の向上に努めなければならない」とあいさつした。

　千葉会長はあいさつで、ポストコロナにおける活動の創造やいじめ防止に向けた取組の徹底などの必要性を強調し「課題解決を支える会でありたい」と述べた。

　その上で、運営方針の達成に向けて①的確な情報集約・提供②関係機関との連携③会員の連携・協調―の３点を推進していくことを示し「連帯と協調のもと、情報共有と研鑚を重ね、職能向上に結び付く活気ある校長会を目指していく」と述べた。

　オンラインで来賓として出席した市教委の檜田英樹教育長は、本年度の小学校の教員採用者が２２３人と過去最多となったことに触れ、経験年数の短い教職員がどの学校にも少なくなく、思うように仕事が進まないことのある現状に対して「校長のビジョンを教職員が理解し、子どもたちに伝える取組が重要」と述べた。

　また６年度の市学校教育の重点を「子どもの声を聴く」とした上で「子どもたちの声なき声を受け止め、誰一人取り残さない強い決意を持ってほしい」と訴えた。

　議事に移り、６年度運営方針と活動の重点などを確認した。

　運営方針には前年度に引き続き「札幌市の教育が目指す人間像“自立した札幌人”の実現に資するよう、校長としての役割と指導性の研鑚など、職能向上に努め、本市教育の振興に寄与する」を掲げた。

　活動の重点には「学校経営の充実」「研修活動の充実」「組織の充実・強化」の３点を設定。いじめ防止への対応に関しては「全ての教職員が“貴い子どもの命を守る”という強い意志を持つことが最も大切」と呼びかけた。

　協議では、５年度の決算報告や６年度の予算案などについて審議・承認した。

　このほか、６年度の各支部の運営方針、活動計画、専門部役員、各種団体への協力役員・委員などを確認した。

(札幌市 2024-04-25付)