札幌市教委 5年度人間尊重の教育 多様性に向き合う学校教育の推進⑧ 安心して過ごせる環境整備 帰国・外国人児童の支援窓口に(札幌市 2024-04-26付)
本町小学校
【課題3 帰国・外国人児童生徒等への支援を窓口に人間尊重の意識を高める研究の推進】
▼児童生徒・学校の実態
▽本校校区内にある団地に、外国籍の児童がいる家庭が多く、毎年、複数人の外国人児童が在籍している。また、留学生家族もいるため、短期滞在の転出入も少なくない
▽日本語や日本の習慣がまだよく分からない児童もいる。また、宗教による生活習慣の違いも多く、同学年の児童の中で心身共に健やかに過ごすためには、異文化理解について、外国籍児童のサポートももちろんだが、日本籍児童へのサポートが必要な場面もある
▽毎年外国籍児童が在籍しており、外国人慣れしている児童が多い
▽家庭での日本語サポートがなく、日本語の習熟に時間のかかる児童もいる
▽5年度(モンゴル籍、中国籍)
▽6年度(モンゴル籍、中国籍、インドネシア籍、バングラディシュ籍、エジプト籍児童が入学予定)
▼ねらい(目標)
▽在籍児童が日本の生活に慣れることと併せて、人間関係を築くコミュニケーションを支える「話す・聞く」技能を学校生活で身に付け、学校が安心して過ごせる場所になるようにする
▼活動内容
※表参照
▼成果
▽在籍学級の学習の中での支援(6年生国語「日本文化の紹介」)
〈調べ学習と発表〉
・友達との会話から日本語を学ぶ
・自国の言葉や文化との比較・紹介
・学級で認められる個人の良さ、個性の発揮(イラスト、母国語で発音、クイズなど)
〈指導事項〉
・文意説明、適した日本語表記、日本語の発音
▼課題
▽多国籍の児童に対応できる教室環境の準備
・ほっとする環境をつくるための工夫~出身国の写真やあいさつ、文字、言葉を指導者が知り、カードにし、準備しておく
・風習、宗教上の配慮事項を知る~周りの人たちに必要な説明をし、多様な文化があることを理解できるように学習や活動を工夫していく
・翻訳機・翻訳ソフトの有効性~本当に伝えたいことに訳されているのか検討
・実践のストック、教材の充実
・中学校への引き継ぎ
▼今後の取組の方向性
学校へ来て「人と話をしたり、活動や学習をするのが楽しいな」と思えるよう、ほっとする居場所になるよう今後も関わっていきたい。
また、児童のアイデンティティを大切にするために―
①文化や言語の尊重~出身国の文化や言語を尊重して、学習の中で触れる
②困り感を捉え、解決の糸口を~文化の違いであったり、日本語の能力であったり。伝えたいことを伝えられるようサポートする
③生活集団・学習集団への参加を支える
―以上のことを大切にしながら指導に当たっていく。
(札幌市 2024-04-26付)
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