札教研事業 校内研究・研修推進委 春の集会に向け初協議 小中一貫した教育の推進へ
(札幌市 2024-04-26付)

札教研校内研究・研修推進委員会
札教研校内研究・研修推進委員会

 札幌市教委は23日、市内のちえりあで札幌市教育研究推進事業(札教研事業)第1回校内研究・研修推進委員会を開催した。「小中一貫した教育の推進を図る場」として生まれ変わる春の研究集会について、初の協議の場を設けた。各校の校内研究推進委員らが出席し、パートナー校間で研究集会の開催方法、研究推進の在り方などについて活発に意見を交わした。

 市教委は、6年度から札教研事業の内容を改編。春の研究集会を「小中一貫した教育の推進を図る場」と位置付け、パートナー校ごとに授業公開を原則とした集会を開催することとしている。

 開会に当たり菅野智広教職員担当部長は、新たな研究推進に向けた協議を通して「これまで以上に各パートナー校が主体性を発揮し、創意工夫を生かした取組を展開して」と述べ、より魅力ある札幌市の教育の創造に期待を寄せた。

 続いて、教職員育成担当課の髙橋慶之研修担当係長が本年度の事業の方向性について説明。

 春の研究集会の開催方法については、輪番制で1校を会場としたり、複数校で同時開催したり、実態に応じて内容や運営方法を工夫することが可能と示した。

 また、管理職や教諭だけではなく養護教諭、栄養教諭、事務職員を含めた全ての教職員が参加する機会となるため、それぞれのニーズに合った研究テーマや課題を設定するなど「全教職員が参加できる場の設定を」と呼びかけた。

 春の研究集会の推進に関わるパートナー部会は、本年度計6回開催。

 研究集会(6月11日)前の4月下旬から6月上旬にかけて4回行い、研究集会に向けた企画・運営、授業会場の選定、授業づくりなどを検討する。

 研究集会後の6月中旬に振り返り、来年2月中旬に7年度の方向性を話し合う予定だ。

 パートナー校間での協議に移り、研究テーマや研究推進計画、グランドデザインの共有、パートナー部会の方針、研究集会の開催方法、年間を通したパートナー校での取組、授業づくりなどについて話し合った。

 最後に、市中学校長会を代表し柏中学校の佐野友美校長が助言。各パートナー校の全教職員が顔を合わせて話し合うことなどを通して「今まで考えていなかったようなアイデアやひらめきが出るのではないかと期待している。春の研究集会ではこれを大切にしていきたい」と伝えた。

 「それらをパートナー校でできるところからやっていき、うまくいったこともいかなかったこともつぎのステップに向けて少しずつ形にしていくことができれば、春の研究集会は大成功では」と述べた。

(札幌市 2024-04-26付)

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