札幌市教委　５年度懲戒処分件数　４件減６件うち免職４件　その他服務が最多５件に

（札幌市 2024-04-30付）

　札幌市教委は、市立学校職員の５年度懲戒処分件数をまとめた。処分件数は６件。前年度より４件減少したものの、免職が４件に上り、過去１０年間で最多の３年度と並んだ。内訳は、その他服務が最多の５件で、学校備品の窃取、私文書偽造、３年に市立中学校で発生したいじめ重大事態に関わるものなどがあった。

　処分内容は、免職が４件、停職が１件、減給が１件となっている。

　内訳をみると、その他服務が５件と最多。交通事故が１件だった。

　過去１０年間の推移をみると、平成３０年度以降１０件以上で推移していたものの、５年ぶりに一桁台となった。

　市教委は、２月下旬の教育委員会会議で学校職員の懲戒処分に関する指針を改正。いじめへの対応や児童生徒へのわいせつ行為の標準例を明確に示すなど、対策を強化している。

　また、２４日付で各学校に通知を発出し、わいせつ行為やハラスメント、交通事故、体罰の防止、適切な資産管理や手当の届け出などについて注意喚起した。今後も夏季・冬季休業期間前後など定期的に通知するほか、研修などを通して服務規律の順守を呼びかけていく考え。

(札幌市 2024-04-30付)