札幌市教委 5年度人間尊重の教育 多様性に向き合う学校教育の推進⑦ 教職員と協力者が連携 外国にルーツ持つ子の指導(札幌市 2024-04-25付)
幌北小学校
【課題3 帰国・外国人児童生徒等への支援を窓口に人間尊重の意識を高める研究の推進】
▼児童生徒・学校の実態
▽幌北地区は近くに北海道大学があり、外国人留学生などが多く暮らしているといったことから、札幌市で最も外国人の人口が多い地区となっている
▽毎年のように国外の児童が転出入しており、その中には日本語が全く話せない児童も多く、日本語指導を必要とする児童が毎年10人程度いる
▽どの学年にも外国籍の児童が在籍しているというのが当たり前の状況がある。しかしながら、そういった児童の受け入れについてのノウハウが教職員の側にあまり蓄積されていない
▼ねらい(目標)
▽外国にルーツを持つ児童が、日本人児童と同じように安心して学ぶことができる環境をつくる
▼活動内容
▽外国にルーツを持つ児童の受け入れ態勢・居場所づくり
▽効果的なコミュニケーション方法の構築
▽効果的な学習支援の研究
▽スケジュール
・6月=受け入れ・居場所づくり
・7月=コミュニケーション方法の構築
・夏休み中=効果的な学習支援の研究
・8月=効果的な学習支援の実践
・9月=効果的な学習支援の実践
・10月=効果的な学習支援の実践
・11月=実践のまとめ
・12月=実践のまとめ
▼成果
▽外国にルーツを持つ児童の受け入れ態勢・居場所づくり
・担任と日本語指導担当、指導協力者が教室や個別指導での様子を常に交流し指導に生かしていくことで、子どもが落ち着いて学ぶ様子が見られるようになってきた
▽効果的なコミュニケーション方法の構築
・初期はポケトークやグーグル翻訳を用いてコミュニケーションを取るのが効果的であった。徐々にジェスチャー等を交えながら日本語でのコミュニケーションを取ることができるようになっていった
▽効果的な学習支援の研究
・体験的な活動を取り入れることで、子どもの意欲を大切にしながら学習することができた
・ICT機器を活用し画像と言葉を結び付けることで実感を伴って言葉の理解を促すことができた
・遊びを取り入れた指導を行うことによって、児童が意欲を持続して、楽しく学ぶ様子が見られた
▼課題
▽外国にルーツを持つ児童の受け入れ態勢・居場所づくり
・職員や指導協力者が児童の様子を交流しやすくするためのより良い仕組みづくり
・日本語があまり話せない保護者と、どのようにコミュニケーションを取っていくか
▽効果的なコミュニケーション方法の構築
・初期の段階において、子ども同士のコミュニケーションをどのように支援していくか
▽効果的な学習支援の研究
・日本語の文法の指導をどのように行っていくか
・学級での教科学習をどのようにサポートしていくか
▼今後の取組の方向性
▽外国にルーツを持つ児童の受け入れ態勢・居場所づくり
・外国にルーツを持つ児童について、より多くの職員で理解を深めていき、チームとして支援していく
▽効果的なコミュニケーション方法の構築
・個別指導だけではなく、入り込み指導を充実していく
▽効果的な学習支援の研究
・子どもの意欲を生かして、より深く日本語や日本の文化を理解できるようにしていく
(札幌市 2024-04-25付)
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